2019年09月26日

コミュニティーラジオの音楽番組今回はソウル音楽,ゴスペルの女王マヘリア・ジャクソンの登場。

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 ミュージックナウ マヘリア・ジャクソン 
 放送は19年8月28日
 マヘリア・ジャクソンは1011年ニューオーリンズ生まれ。黒人地区の教会で子供のころから、ゴスペル、黒人霊歌を歌い、ジョンソンブラーザーズというゴスペルグループでプロとしての一歩を踏み出した。20歳の時シカゴに移り26歳、1937年ソロシンガーの転向、力強い歌声で神を讃える歌を生涯歌い続けた。スペルの女王というのが彼女に与えられた
 マーチン・ルーサーキング牧師とも、親交を結び、1955年、爆弾テロの予告をものともせず折からバスボイコットが続くアラバマ州モンゴメリーでチャリティーコンサートに出演、ローザ・パークスを励ました。実際に爆弾が投げら爆発したが、彼女は難を免れた。
1963年のワシントン大行進にも参加、マヘリアジャクソの歌に続いてキング牧師が有名な「I have a dream」(1963年)の演説を行った。
 1971年に来日、続いてドイツに演奏旅行し、帰国後の1972年60歳で死去した。
 放送したのは以下の4曲
 I’ve done my workつとめを終えて
 The Green Leaves of Summer遥かなるアラモ
 (マヘリア・ジャクソンは晩年までゴスペルしか歌わなかった。Danny Boy珍しい)
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2019年09月20日

中止された「表現の不自由展・その後」、テロの脅迫受けて, 表現の自由に対する侵害、深刻さ増す  隅井孝雄

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 8月1日から開催されていた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」がわずか3日で中止された。
テロ、脅迫が中止理由とされた
 この展覧会は、日本の公共文化施設で、表現する機会を奪われた作品を集めた2015年の展覧会の出品作に、その後展示が拒否されたり、撤去された作品を加えて愛知芸術文化センターで開催されていた。しかし開催直前から直後にかけて、「ガソリン缶をもってお邪魔します」などテロの予告、脅迫のメールが開催事務局やトリエンナーレ主催の愛知県に多数寄せられたことから、芸術祭の実行委員会会長である大村秀章愛知県知事が、8月3日夕、記者会見で中止を発表した。事務局への電話、メールなどによる抗議や脅迫は8月2日までに1千件以上に達した、と大村知事は語った。
 展示の内容は?
 展覧会にはキム・ウンソン、キム・ソギョン夫妻制作の慰安婦像として知られる「平和の少女像」、公民館での展示を拒否された「9条俳句」、昭和天皇の肖像をモチーフにした大浦信之さんの版画「遠近を抱えて」(展示の後、問題作とされ画集が美術館の手で焼却処分された)、横尾忠則さんのラッピング電車(脱線事故を連想させるといわれ公開が阻まれた)、米軍基地を描く「落米の恐れあり」(岡本光博さんの作品、沖縄伊計島の商店シャッターに描かれたが、地元自治体の反対で非公開となった)など、19組の作家の作品が展示されていた。
 展示続けるべき、中止に抗議の声続々
企画展を「視察」の訪れた河村たかし名古屋市長は、「日本の国民を踏みにじる展示だ、即刻中止を求める」と語った(8/2)。国際芸術祭全体の実行委員長である大村秀章愛知県知事は3日の会見で「ガソリン持っていくというファックスの他事務局へのメール、電話の抗議、脅迫が殺到、危険性が高まったため芸術祭全体の安全のために中止を決めた」と語った。
 これに対して、日本ペンクラブは8月3日「展示は続けられるべき」だとの声明を出した。特に「平和の少女像」などに対し、河村名古屋市長が中止を求め、菅義偉官房長官が補助金差し止めを示唆したことなどは、政治的圧力に止まらず、憲法が禁じる「検閲」だと批判した。
 また8月7日には国会内で市民、芸術家、メディア関係者150人による緊急集会が開催された。呼びかけ人の一人である田島康彦さん(元上智大教授)は「公権力が許す範囲内の枠内に言論の自由を留めようという流れがある。その動きに連動したテロ予告や脅迫が、更に規制や統制を厳しくしている」と述べた。また慰安婦像が標的にされたことについて、「排外主義が進んでいる、かつての日中戦争前の状況と似ている」(荻野富士夫小樽商大名誉教授)との意見も出た。造形作家の中垣克久さんは「ひとりの作家の同意もなく一方的に中止された」との怒りを表明した。
 「不自由展」に出品していた海外アーティストたちは「表現の自由を守る」との声明を出し、自分たち作品の展示を引き上げると実行委員会に申し出た。
 中止された会場の前では4日以降、「表現の自由を守れ」などのプラカードを掲げた市民有志のスタンディングが連日続いている。
 8月22日には東京都内で「中止事件を考える」緊急シンポジウムが開催され立錐の余地なく500人を超える市民が詰めかけた。出展していた作家、慰安婦の写真を多く撮影した写真家アン・セホンさん、「マネキンフラッシュモブ」(マネキンのように体の動きを止める)の朝倉優子さん、「遠近を抱えて」の大村信之さんらが多数登壇、作品をスライドで映写しながら必ずしも政治的とは限らない制作の意図を紹介。第2部では金平茂紀さん(TVジャーナリスト)、森達也さん(監督)、鈴木邦夫さん(元一水会顧問)、香山リカさん(精神科医)、綿井健司さん(ジャーナリスト)らが表現を巡る現状について、意見交換した。
 有識者検証委設置、
 愛知県の大村知事は企画展中止を検証する有識者委員会を設置、更に9月に「表現の自由に関する国内フォーラム」、10月に「表現の自由に関する国際フォーラム」を開催すると発表した(8月23日)
 あいちトリエンナーレ芸術監督の津田大介さんはインタビューの中で「残りの会期で表現の自由とは何かを示したい。最後まで作家たちと共に議論を続けたい」と語っている(8/12朝日新聞)。また外国特派員協会での記者会見で、津田さんは「検証委員会の中間報告を踏まえるべきだ」とのべるとともに、「脅迫メールに対する捜査の進展」、「会場の警備体制の強化」、「電話抗議・脅迫への対策」などの問題を解決する必要があるとの認識を表明した(9/3朝日新聞)。自由に表現することができにくい日本になっているという現状にあることを示している。
 今回の中止によって出展した作家たちの表現の自由は二度にわたって侵害されたことになる。(隅井孝雄、ジャーナリスト 2019.9)
写真 19年8月5日 報道ステーション(テレ朝)より

NHK・メディアを考える京都の会 会報 No.46 原稿 2019年9月19日
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2019年09月16日

 増悪と偏見あおる嫌韓報道を自戒せよ

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写真、1.日韓ナショナリズムぶつかり合い続く 9/8 サンデーモーニング
    2.ソウルでフリーハグする桑原さん 9/11 羽鳥慎一モーニングショー
    3.ゴゴスマ嫌韓発言を報じるネットニュース 8/31 ハフ ィントンポスト
    4.書店から引き揚げられた週刊ポスト 9/2発売
    5.週刊ポストの嫌韓記事 週刊ポスト 9/13号
 ソウル、反日集会の真っただ中で一人の日本人男性が、目隠し姿で韓国の市民と次々にハグを繰り返す姿があった。足元には、次のように記したハングル文字が置かれていた。「日本には日韓友好を願う多くの市民がいます。韓国にも日韓友好を望む多くの方がいると思っています。皆さんも私を信じてくれるならハグをしてください」。
 メディアは嫌韓、市民はフリーハグ
男性の名は桑原功一さん(38)。世界に広がる「フリーハグ」(抱き合うことで愛や平和を確かめ合う運動)をソウルで実践したのだった。韓国メディアで大きく報道され、ネットでの再生回数は35万回に達した。番組では日本でも「フリーハグ」活動する韓国人女性いると伝えた。(9/11羽鳥慎一モーニングショー)
 8月後半に入って民放系のワイドショーは韓国政権を批判的に報じる場面が急増した。8/22韓国が日韓軍事包括保護協定(GSOMIA)の終了を決定したことが要因となった。加えてムン大統領側近のチョ・グク氏の不正疑惑と法相起用とが二重写しになり、ワイドショーの格好のテーマとなった。
 8月27日の「ゴゴスマ」(CBC制作、関西地区では放送していない)のコメンテーター、武田邦彦中部大教授は、日本人女性が韓国人の男から暴行を受けた事件をうけて「日本人男性も韓国女性が入ってきたら暴行せにゃいかんのだけどね」と発言。ひどい嫌韓発言だとの抗議が殺到。30日同じ番組の冒頭でアナウンサーが謝罪した。武田氏はヘイト常習と言われ、ネットのヘイトニュース「真相深入り、虎ノ門ニュース」でもレギュラー出演者だ。
週刊ポストが減韓、断韓特集
9月2日発売の「週刊ポスト」(9/13日号)が「減韓、断韓を考える」を特集したのは驚かされた。大手紙にも「韓国なんて要らない」とのポストの広告が掲載された。記事の中には韓国人の半数以上が“憤怒調節に困難を感じており、10人に1人は治療が必要なほどの高危険群である”という記述もあった。
「週刊ポスト」にエッセイを連載中だった作家の深沢潮さんは「差別扇動は見過ごせない、今後執筆しない」と宣言、また思想家の内田樹(たつる)さんは、今後小学館では仕事をしない、国論の分断に加担するのは、マスメディアを名乗る資格がないと断罪した。
週刊ポストの編集部は「誤解を広めかねず、配慮に欠けておりました」とのお詫びをウェブサイトに発表(9/2)、雑誌を書店から引き揚げた。
 政治的熱狂の行方
 マスメディアの本来の役割は真実を伝えることによって、政治的熱狂が国際的摩擦を拡大し、世論を押し流そうとするときに、それを抑えて友好を保つことを第一義に考えなければならないはずだ。
 この間、日韓の間には慰安婦問題をめぐる歴史認識に食い違いが起き、更には戦時中「徴用工問題」で韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた。日本は朝鮮を植民地化35年間の責任はぬぐえない。日本が輸出優遇対象国から韓国を除外したことに対し、韓国が日韓軍事包括協定(GSOMIA)を破棄するなど、政府間の対立になっている。
 マスメディアは自戒を
 9月6日新聞労連が「他国への憎悪や差別をあおる報道をやめよう」という声明を発した。「国益」が幅を利かせた戦前の過ちを指摘し、排外的言説や偏狭なナショナリズムを食い止めることが報道機関の責任だと「嫌韓」報道との決別を呼びかけた。
 この声明を受けた、TBS報道特集の金平キャスターは「憎しみをあおって視聴率や売り上げを上げるのは恥ずべき行為だと自戒している」と番組で述べた。
 すべてのメディアに同じことを呼びかけたい。

 「宣伝と組織」19年10月号
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消えゆくAMラジオ、見過ごしていいのか

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 総務省有識者会議は8月30日、民放ラジオ局がAM放送を打ち切ってFM放送へと転換する新たな制度改正を承認した。これにより多くの民放ラジオ局が早いところで2023年以降AM放送を打ち切り、FM放送に転換すると思われる。(NHKはAMラジオを継続する)。
 東日本大震災の際、ラジオ電波がテレビより、ネットより災害に強いことが実証された。そのため難聴地域対策、災害の補完対策として、2014年からAMラジオが同じ番組をFMで同時放送する「ワイドFM」(FM補完放送)が始まった。今年中には民放ラジオ全局がワイドFMを実施する。
 民放ラジオ局の多くはアンテナの更新時期が来ている。AMアンテナには広い敷地、50m~150mの高層アンテナなど多額の設備費が必要だ。それに比べFMアンテナは4〜5メートルの簡便な設備で足りるが山間部、遠隔地に届きにくい。しかしリスナーのラジオ離れや広告収入減から、経営悪化が進んで民放各局にはアンテナ更新や、AM,FM2波を送り出す2重の負担は難しい。簡便アンテナで、番組送出にも費用が少なくて済むFMに一本化することを望む局が多いのだという。
 北海道は例外としてAMが残るといわれている。広大な地域をカバーしているため、到達エリアの狭いFMでカバーするのは逆に困難だからだ。(AM波の到達範囲は7〜800km、夜間は海外にも届く。FM波は数10kmから最大100km)
 問題はラジオ文化にもある。AM局の主力は「ニュースとトークラジオ」だ。そもそも民放AMラジオは1951年、戦時中のNHK大本営発表の反省から、生まれ、民放第一号は新日本放送(現毎日放送)と名乗った。初期にはニュース報道で他のメディアを圧倒、トランジスタラジオという技術革新の助けもあり、テレビとも互角に勝負した。「子供電話相談室」、「オールナイトニッポン」、「パックインミュージック」で子供や若者に支持され、また45年の長期にわたった「秋山ちえ子の談話室」、「誰かとどこかで」(永六輔)などが中高年齢層とのつながりを広げた。
  ワイドFM受像機が普及していないという問題もある。アナログ放送が終了した後の一部の周波数(90.1MHz~94.9MHz)を転用している。そのためAM/FM兼用の古いラジオ(76MHz~90MHz)ではワイドFMの周波数が入らない。買い替えが必要だ。
 70年に近い歴史を持つAMラジオ文化を消してしまっていいのか、私は疑問を持つ。
年配層では枕元にラジオをおいている人が多い。AMラジオというコミュニケーション手段、文化の伝達手段を奪いさっていいのか。防災情報から断ち切られてよいのか。強い疑問を持つ。民放連と政府の再考を促したい。

JCJ時評 19年9月25日号
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2019年09月08日

ナット・キング・コールのトリオを聞いてみませんか?

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今回は久しぶりの男性シンガーの登場、ナット・キング・コールです。
キング・コールは亡くなって54年の今も、ファンが絶えない、深みのある独特な声の持ち主でした。アラバマ州モンゴメリー生まれ。父親は牧師、母親は教会のオルガン奏者。子供のころ母親からオルガンを習い1930年代にピアニストとして活動を始めました。1939年ナット・キング・コールトリオを結成して、スウィングジャズ、ビッグバンド全盛時代に、革新的なトリオバンドで活躍40年代に、ピアノとヴォーカル、引き語りで一世を風靡しました。1943年から49年にかけて録音された、トリオ時代の名盤から、4曲です。
全盛期で円熟味を増していた1962年47歳で肺がんのため死去したことが惜しまれます。
娘のナタリーコールが父の後を継いでジャズ歌手として活躍しました。7月24日放送
I’ll string along with you
ぼくはエンジェルと一緒に愛の歌を歌いたい。君はそのエンジェル
天使ってどこにもいないが、君と一緒に音楽を奏でたい。
What can I say
ごめんなさいと言った後は、なんといったらいいのかな、
ごめんなさいと言った後、僕はどうしたらいいのかな
悪いのは僕なんだ、そんなつもりがなかったのに
Embraceable
抱きしめておくれ、僕のかわいこちゃん、
僕の胸は、触ってごらんときめいている、
君の魅力は僕を虜にした
Too marvelous for words
君は素晴らしい、言葉にできない、
気高い魅力が、豊かな情感が、君にある
君の魅力は言葉にできないけれど

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