2018年01月20日

LPレコードで音楽生放送、ベニーグッドマンのスウイング・ジャズと時代背景を解説付きで。FM79.7京都三条ラジオカフェ。

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 1月10日放送のコミュニティFM79,7 (Radio Cafe)ベニー・グッドマン
 素敵な音楽を生み出した時代、人についてご紹介する音楽番組「ミュージックナウ」。アナログのLPレコードをスタジオで回転させて音楽を放送します。今回のテーマはベニー。グッドマン。
 実は先日、高島屋で中古レコードの展示即売があった。若者の間でもレコード人気が高まったということで、全国レコード店協会が開催したものでなんと3万5千枚。選ぶのに苦労した。その時買い求めた、クラリネットの名手、ベニー・グッドマンの演奏をLPでお届けする。
 ベニー・グッドマンはロシア系ユダヤ移民の子とし1909年シカゴで生まれた。教会でクラリネットの手ほどきを受け、コンテストに参加して未成年でありながら入選したとい経歴がある。
 最初はクラシックを勉強していたが、次第にジャズへの情熱を傾けるようになり、ラジオが盛んになった1930年代、NBCネットワークでレギュラー出演、全米の人気物として名声を博した。30年代はジャズエイジでもあり、またダンスエイジでもあった。大きなホールでベニー・グッドマン楽団の演奏に合わせて若者たちは熱狂的にスウィングした。彼が「スウィングの王様」ともいわれるゆえんだ。
 折からアメリカは1929年の大恐慌から立ち直ろうとしていた。グッドマンの奏でる音楽、そしてダンスがアメリカの人々を勇気づけたともいわれている。
 また、人種差別の激しかった時代だったが、彼は「ベニー・グッドマン楽団」に多くの黒人演奏家を積極的に迎え入れたことでも、称賛されている。
 1955年、彼の前半生を描いた「ベニー・グッドマン物語」(スティーブ・アレン主演)が上映され、ヒットした。

 Stomping at Savoy サボイでストンプ
 サボイは当時ハーレムで有名だったボール・ルーム、グッドマンがそのホールで18番として繰り返し演奏した音楽。ストンプとは足を踏み鳴らすような激しい踊りだ。
 Don’t be That Way その手はないよ
 この曲もボール・ルームで繰り返し演奏されたグッドマンお気に入りの曲。エドガー・サンプソンとグッドマンが共同制作者として名を連ねている。バンドリーダーが演奏著作権を確保するため、30年当時はよく見られた方法だ。
 And the Angels Sing 天使は歌う
 1939年にグッドマンが吹き込み、レコードのベストセラーになった。ヴォーカルはマーサーティルトマン。
 Alexander Ragtime band
 シンコペーションのリズムに乗せ、ダウンビートを強調する音楽。1910年代、ジャズの初期に黒人音楽家により演奏されましたが、30年代のスウィングブームとともに復活した。
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改憲広告野放しでいいか、メディア操作の恐れある国民投票法を見直しべきではないか

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 写真、1. 年頭会見、2. 10年前の国民投票法成立、3. メディア操作の危険(本間龍著)
安倍首相は年頭記者会見で憲法改正について「今年こそ、憲法のあるべき姿を国民にしっかりと提示し、憲法改正に向けた国民的論議を一層深めていく一年にしたい」と述べた(1/4)。民放が正月編成でニュースがない中、NHKはこの発言を批判抜きで終日流し続けた。
「憲法9条に新たに3項として自衛隊を明記する条項を加える」との改憲案を、首相は昨年5月、突如主張し始めた。この案をめぐって自民党で行われている論議を早急にまとめ、憲法審査会にかけ、年内にも国会発議に持っていくという狙いだ。
こうした情勢の中、最近浮上したのが国民投票に際して、テレビCM、新聞広告などが野放しになっているという問題だ。
「国民投票法」によれば、投票は発議後60日〜180日以内に実施される。投票の14日前以降は賛否を呼びかけるテレビCMは流せないが、それ以前なら、公職選挙法と違って各陣営がCM枠を買い取って自由に放送できる。新聞、ネットなどは何の制限もない。
資金力が豊富な組織をバックに持つ陣営が格段有利にキャンペーンを展開できることになる。「国民投票がメディア操作の対象になり、大手広告D社がCM枠を事前に買い占める危険もある」と指摘する識者もいる(弁護士ドットコム1/3)。広告費に上限を設ける、放送回数、広告回数を平等にする、第三者委員会で監視するなどの対策が必要だ。
昨年国民投票を経験したイギリス、イタリアをはじめ、フランス、スペインなど、ヨーロッパ諸国では国民投票でのテレビCMを認めていない。その代わり「賛成派」、「反対派」が意見表明できる番組枠が十分用意される。BBCでは「EU離脱問題のTV討論」が繰り返され、多くの市民が見守った。
毎日新聞の世論調査では「9条加憲反対50%」「賛成45%」という結果が出た(12/21)。9条は国民にとって大切な財産だ。安倍改憲案を「国会発議」しようとする策謀を許さぬ連帯の輪を広げることが必要だと思う。
民意を見誤ることなく、公正かつ積極的な憲法報道を新聞、NHK ,民放などメディアに要望したい。(すみい・たかお ジャーナリスト)
赤旗ラジオテレビ欄コラム波動原稿 1月15日掲載


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2018年01月13日

映画スクリーンで初めて見る「リュミエール」、テレビやDVDでは感じ取れない迫力、ミニ映画館「出町座」オープン記念上映

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 写真、1. 工場の出口、2. ルイとオーギュスト・リュミエール、3. シオタ駅に列車到着、4. 水撒人、5. 出町座
1月5日、京都出町枡形商店街の中に新しくできた「出町映画」で映画「リュミエール」を見た。
 オーギュストとルイのリュミエール兄弟はスクリーンに映しだす「映画、シネマトグラフ」を1895年、初めて発明した人物である。多くの人が「工場の出口」、「シオタ駅への列車の到着」、「動く歩道」など50秒の作品を見たことがあるに違いない。
 リュミエールを映画クリーンで見るのは初体験
 私は、かつて大学の講義で「映画の歴史」をテーマにしたことがあるので、リュミエールの作品はかなり数多く見ている。特にリュミエール100年にあたってフランスで制作された「リュミエール・ザ・フィルム」(日本では2000年にNHKBSで放送)を録画して、繰り返し見た。またリュミエールとはフランス留学時代リオン工芸学校で席を並べた、京都の実業家、稲畑勝次郎が1897年、リュミエールの機材を持ち帰り木屋町の「京都電灯」の敷地(現在の立誠小学校)で初上映したことから、リュミエールに親近感を抱いていた。
 リュミエール映画108本がみられる
 今回の映画はリヨンのリュミエール研究所所長として、リュミエール作品の収集、修復、保存に携わって来たティエリー・フレモーが、監督、脚本、編集をした映画であることから、大いに期待して、見に行った。何よりもビデオ映像の視聴ではなく、大きなスクリーンで“本物の”リュミエールを見たいという切なる願いに突き動かされてのことであった。
 リュミエールは1895年から1905年まで、実に1422本の作品を制作した。そしてカメラは軽量でどこにでも据え付けられたが、フィルムは17メートル(55フィート)、移動やパンもできないという制約のもと、例外を除いてほとんどが固定画面として撮影されている。しかし遠近法を意識したような、奥行きのある画面構成、斜めによぎる動く物体(列車、電車、馬車)、奥から手前に向かうかカメラを横切る人の動きなど、後の映画表現を先取りしたような巧みな構成がふんだんに見られた。
 印象派絵画の影響か?
 フレモーのナレーションではゴッホ、ルノワール、モネなど、印象派との類似点を繰り返し強調していた。確かに、煙、蒸気、大気の扱い、平面のスクリーン上での前景、後景の扱い、など、印象派の技法との類似点はある。しかしリュミエールが果たして印象派を意識していたのか、実際の交流関係はあったのかは必ずしも、証拠になるようなドキュメントで実証されていないことが気になった。
 また、リュミエールのカメラマンが日本を撮影した作品もたくさんあるのに、京都の武道場と思われる建物の前で剣を振るう、「日本の剣士」一本だけだったのは残念だ。
 立誠小はリュミエール映画を日本で初上映のあった
 出町座は48席と42席の2スクリーンを持つ、ミニシネマ上映館。7月まで木屋町立誠校小内に「立誠シネマ」があった。ところが立誠小がホテルに改装されるのに伴い閉館。運営会社「シマフィルム」(本社舞鶴)が、立誠シネマ閉館を惜しむ声にこたえて、新しく出町座を運営することになった。1995年当時木屋町高瀬川沿いにあった京都電灯会社敷地ではじめてリュミエールの映画が上映されたことから、立誠小は「映画の原点」として知られていた。
 そのいきさつを踏まえ、出町座開館記念として映画「リュミエール」が選ばれた。
 
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2018年01月10日

LPレコードによる音楽生放送、シャンソン第2弾、パリ野郎、ラストダンス、ガレリアン、パリの屋根の下など、大都会パリの雰囲気が漂います。

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 写真 レオ・フェレ、ダニエル・ダリュー、イヴ・モンタン
 12月13日、京都寺三条寺町のコミュニティースタジオからの音楽番組。レコードでの生放送が売り物です。前回に引き続きLPでシャンソンの名曲をお送りしました。ラジオ局は様変わり、CDで音楽を流すのが一般的ですが、この番組では、50年代、60年代の雰囲気を持つ音楽を、レコードで聴いていただきたいと切に思っています。デジタルではなくアナログの懐かしい音を聞いてください。
 1.パリカナイユ(バリ野郎)、無頼の町パリ、ギャングやスリが田舎者や観光客を狙う。それでもそのパリは、人々に愛される。1953年の歌です。大ヒットしました。1955年には映画になりました。作詞、作曲はレオ・フェレ、そして自分がうたいました。
 2. ラストダンス、もともとはアメリカの曲ですが、フランス語の歌詞でシャンソンソンになり、それも世界的ヒットとなりました。ダダニエル・ダリューのやさしい歌声をお聞きください。彼女は1960年にディスク大賞を受賞しています。
 3. ガレリアン、ロシアの古い民謡です。フランス人作家のモーリス・ドリュオンがフランス語の歌詞をつけて、シャンソンになりました。獄中で母を思う囚人の悲哀が歌われます。イヴ・モンタンはこの曲で3度目のディスク大賞を受けています。
 4. パリの屋根の下、1930年の映画、ルネ・クレールのトーキー第一作の主題歌でした。パリで愛し合う二人の情感をリース・ルノーが歌いあげます。第二次大戦末期、パリを解放した連合軍の兵士の前で、パリへの思いを歌い上げ、大喝采。その縁で、世界にこの歌が広まりました。

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インターネット時代、新聞の役割を考える

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 写真説明、1.大幅部数減に悩む朝日新聞、デジタル版拡大に進む、2.トランプと対決で大幅部数増のニューヨーク・タイムズ、3.日本にもみられる多くのフェイクニュース、4.ネット上のポータルニュースサイト
 (以下は、月刊「宣伝と組織」18年1月号に掲載された)
 大手紙の減紙続く、10年で400万部越える
 新聞の発行部数が大きく減っている。人々が日々新聞を読まなくなった。大手の4大新聞を10年前と比べてみると、読売新聞が994万部から871万部(123万減)、朝日新聞が801万部から613万部(188万減)、毎日新聞が388万部から294万部(94万減)、日経が288万部から270万部(18万減)、合わせて423万部減ったことになる(2017年11月、新聞協会データ)。日経のみが微減だ。2018年も新聞全体としては、部数減は止まらないだろう。
 読者減を前にして、各社とも紙面と同じにレイアウト編集されたデジタル版購読者の拡大に力を注いでいる。ネット有料購読者獲得は新聞にとって悲願だが、部数減を補うには至っていない。デジタル版は日経54万件、朝日50万件にとどまっている。(読売はデータを公表していない)。
 ジャーナリズムの真価を見せてほしい
 アメリカは日本と状況が異なる。ニューヨーク・タイムズ紙が、紙媒体110万部、電子版220万部合わせて330万の史上最大購読者数となった(ハフィントンポスト5/4/17)。他紙もデジタル版読者が日本より格段の多さだが、ニューヨーク・タイムズ紙は格別だ。1昨年大統領選の後、民主主義の横暴な破壊へ向かうトランプ政権と正面からたたかう姿勢を示したことに、共感が広がり、急激な読者増となった。
 日本でも、「記者会見」の壁を揺るがした東京新聞の望月衣塑子記者の活躍が、同紙の名声を高めた。新聞記者たちの取材結果はテレビ報道にも、ネットニュースにも支配的な波及力を持つ。調査報道を一層深め、権力に対峙し、真実を伝えるジャーナリズム力の発揮が、新聞には期待される。
 ネットニュースは2次利用、フェイクの入り込む余地
 新聞の減紙の一因として、ネットニュースの存在があげられる。特に若者は新聞を読まず、デジタル機器を駆使してネットで情報を入手している。
 典型的なネットニュースサイトは、「グーグルニュース」「ヤフーニュース」「ライブドアニュース」「MSNニュース」「ニフティーニュース」「Lineニュース」など大手ポータル社が運営するものが主流だ。
 ネットニュースは400字〜800字程度、それに画像がつき、記事の人気度ランキングが入る。これらの記事をITニュースが取材して書くということはない。ネタ元は新聞社やテレビ局の記者たちが取材したニュースの2次利用だ。その一方ネット上に浮遊する様々な情報で人々の興味のありそうなものを付加する仕組みが出来上がっている。それを人々がネット検索で取り出していくというわけだ。
 ニュースが事実かどうかという信頼性に欠けるだけではなく、寄せ集めニュースの中にフェイク(偽)ニュースが紛れ込む。
 ネットの中で私が信頼しているのは「ハフィントンニュース」と「リベラル21」の2サイトに止まる。
 新聞をじっくり読もう!
 減少したとはいえ、欧米諸国に比べても日本の新聞の購読率はまだ非常に高い。政治や社会の基本情報源としての新聞をじっくり読む読者が増えることを期待したい。
改めて新聞は拡散するニュースの原点にあることを自覚し、掘り下げたニュースを新聞紙面にも、インターネットにも両方に掲載することを課題としてほしい。
posted by media watcher at 12:55| Comment(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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