2018年04月23日

フェイスブック個人情報大量流出、米大統領選でロシア活用か、デジタルメディア、かかわれば個人情報は見え見え、だからと言って社会と断絶できない、今や生活に欠かせないネット利用

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写真 1. 謝罪するフェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグ氏(米ABCニュース4/11)
2. 個人情報流失の報道(ロイター3/20)、3.  政治的傾向もわかる「いいね」(ロイター3/20)、4. 流失を仕組んだケンブリッジ・アナリティカ社、(ロイター3/20)、5. 注目されたザッカーバーグCEOの議会証言(米ABCニュース4/11)

 3月17日、アメリカ、イギリスの新聞「ガーディアン紙」が世界の20億人が利用するフェイスブックからの個人情報流出していると報じた。2014年英データ分析会社「ケンブリッジ・アナリティカ社」がおよそ5000万人分の個人情報を取得、性格診断など心理学的「属性の分析」という名目だった。使用された個人情報は2016年の米大統領選でドナルド・トランプ陣営に利用された可能性があるということから、改めて問題となり、イギリス政府やアメリカ議会が調査に乗り出している。
 個人情報入手手口はこうだ
 4月4日Facebookが、流失は8700万人だったと発表。その中には10万人近くの日本人がいることも分かった。
ニューヨークタイムス(4/8)によると個人情報取得の手口は次のようなものだ。
米バージニア州に住むDさん(26歳)は2014年ネット上の求人広告を検索していたところ、質問に答えれば参加料がもらえる性格診断アプリに出会い、興味を持った。参加の承諾をクリックすると、その瞬間にDさんの個人情報はもとより、トモダチ登録していた205人の名前、生年月日、位置情報、「いいね」したページの情報が吸い取られたという。
 性格診断のアプリはケンブリッジ大学のC教授(ロシア系イギリス人)が開発したものだが、「学術目的」ではなく、選挙の投票解析が目的だった。「いいね」の分析で、投票行動がわかるという。CA社はこのデータを80万ドル以上の経費を払って取得、2016年の米大統領選でトランプ陣営に助言に活用したという。ロシアから選挙攪乱にも使われ、大統領選中トランプ陣営に有利なメールが流された。1億4600万人が知らずに閲覧したといわれる。ロシア疑惑を捜査中のマーラ特別検察官は、CA社に電子メールの提出を要求している。
 3月19日フェイスブック株はこの影響を受け、7%以上下落した。CNN(3/28)によると下落は続き、27日までに18%、800億ドル(8兆4000億円)に達した。ツイッター上では「♯deletefacebook(FBを削除しよう)」というハッシュタグも拡散している。
FBセキュリティー強化、トモダチは非公開に
 フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは4月10日米議会の公聴会に出席し、「今後このような流失が起きないようセキュリティー対策を講じる」と語り責任を認めた。今後研究やアプリ開発で使う場合、氏名、写真、メールアドレスのみに限定、トモダチは公開しないとした。
 フェイスブックは集積された膨大なデータを研究目的で利用することを認めるとともに、ユーザーの個人情報の一部を広告主やアプリ制作企業に提供してきた。
 EUは5月に厳しいデータ保護規則を実施し、ルール違反には最大年間売り上げの4%または2000万ドルの制裁金を科す。
 安易な流失にガード強化、利用者の覚悟も必要
ウエッブサイトでは私たちの好み、過去にした買い物、好みの書籍、映画の広告がしばしば現れる。ネット映画のネットフリックスは、膨大な個人情報を分析し、ヒットする映画を生み出している。この仕組みをいち早く確立したのが実名主義のフェイスブックだ。
安易な流失に対してネット情報企業が顧客を保護する体制を確立することは急務だ。
 ヤフー、アマゾン、ネットフリックス、アベマテレビなど一旦ネット情報の会員として名を連ねた場合、個人情報は何らかの形で広がっていく可能性があることを、覚悟しなければならない世の中であることを、私たちは覚悟しなければならない。

「宣伝と組織」(機関紙協会京滋)5月号に掲載された
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保守系シンクレア系列地方局、109局、トランプ擁護、大手メディア批判の一斉放送、1:40秒の同一メッセージ、トランプツイッターで称賛

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写真1、多数の局がまったく同じメッセージを流したことは、ネットニュースサイトデッドスピンの音声付映像で明らかになった、その画面はCNNで4/4日放送された。写真2,3、トランプのシンクレア称賛ツイッター,日本語版はTrump Tracker JPによる。
 「無責任で偏ったニュースが蔓延している。嘘の、真実に反した記事を事実確認せずに発信しているメディアが、偏見を押し付けている」。3月末、アメリカの地方テレビ局190局が同じ文言のニュースを一斉に読み上げた。大手メディアを批判する1分40秒の統一メッセージは、トランプ支持を売り物にする「シンクレア放送グループ」が指令した。「原稿を一言一句変えてはならない、必ずニュース枠で放送すること」との通達が本部から来たとのスタッフの証言がある。トランプ大統領は「(シンクレアは)CNNやNBCなどより優れている」と嬉しそうにツイートした(4/2)。
 アメリカではニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、CNN、NBCなど基幹メディアがこぞって政権を強く批判している。トランプ支持はFoxニュースとシンクレア系地方局に限られている。
 シンクレアは、16年の選挙中も民主党を誹謗しトランプ支持の「偽ニュース」をローカルニュース枠でひんぱんに流した。かつて2001年、911の際、イラク戦争に向かうブッシュ大統領支持のコメントをキャスターたちが一斉に読み上げたという前歴もある。
 70年代にメリーランドの小さな局として身を起こしたシンクレアは、放送の公正原則撤廃などの規制緩和の波に乗り、買収を重ね現在193局を所有する。最近42局のトリビューンメ系列を39億ドル(4100億円)で買収すると発表、更に巨大化する。一社がテレビ市場の39%以内に制限するというルールを大幅に超える。連邦放送通信委(FCC)のアジト・パイ委員長はトランプ大統領が任命した規制撤廃派だ。一斉放送は、買収認可を得るため戦術でもあるとみられる。
 日本でも、安倍内閣が放送法4条(公平条項)や放送局保有制限など一連の規制を解除し、右翼的な偏向報道、偽ニュース、いかがわしいネットニュースに道を開こうという方針を出した。公正報道を無視した政権べったり放送が日本でも生まれかねない。世論の強い反発でやや後退したという報道(4/17)もあるが、「通信と放送の融合」、「規制緩和」などの文言にだまされるわけにはいかない。(すみいたかお ジャーナリスト)

4/23/18 赤旗ラジオテレビ面コラム「波動」に掲載された
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小室等、中川五郎など60年代の、フォーク歌手、京都のライブハウス「拾得」に出演、医師でもありフォーク歌手でもあった藤村直樹偲んで歌手、バンド多数出演

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 小室等、中川五郎など60年代の、フォーク歌手、京都のライブハウス「拾得」に出演
 4月21日、京都のフォークの発祥の地といわれるライブハウス「拾得」(じっとく)で60年代、70年代のフォーク歌手が揃うというので、出かけて行った。
 荒木順、中川五郎、小室等らの出演。かつての大ヒットフォーク受験生ブルースの作詩を手掛けた(歌ったのは高石ともや)ことで知られる中川五郎は激しくギターをかき鳴らし、昨今の政治に怒りを体ごとぶつける演奏だった。小室等は、最近谷川俊太郎とのコラボで「プロテストソング2」を披露した。どちらかというと、風とか、雨とか、夢とか、生きるなど、自然派風の穏やかな歌が多い。今回は娘さんのこむろゆいとの共演。「雨が降れば思い出は」、「希望について私は書き記す」などを歌った。
 フィナーレは5人組のラグパパスジャグバンドと小室等の共演、「アゼルパイジャンコニャック」、「ラストダンス」、まことににぎやかだった。
 9年前に亡くなった、医師でありフォーク歌手でもあった藤村直樹を偲んで、毎年4月末に開かれているのだという。
 ところで「拾得」は大宮通丸太町上がるにある、ライブハウス。もともと酒蔵だったものをそのままライブハウスの改装したのが1972年2月、関西フォークのたまり場となり、今でも、独特の個性を持つ歌手、演奏家が毎晩ライブ音楽を演奏している。腰掛は昔の酒樽がそのまま使われている。外観は白い蔵の風情をそのまま残す。
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2018年04月20日

ニューヨーク在住のジャズ歌手、天野昇子のライブ、京都三条Le Club Jazzでライブ、旧交を温める

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天野昇子ライブ
4月12日 ニューヨーク在住のジャズ歌手天野昇子さんが久しぶりの日本ツアー。北海道から南下して、私の家のすぐ近く「Le Club Jazz」(三条通り御幸町)で一回きりのステージがあるというので出かけた。
ご主人の山下徹さんともども、私が90年代にニューヨークで仕事していた時、親しくさせていただき、いろいろお世話になった、というご縁がある。
 ビル・エヴァンスの春をたたえる「You must believe in Spring」に始まり、第二次大戦下ヨーロッパで闘う兵士を思う「You’d be so nice to come home to」(コール・ポーター)、
ドリス・デイやナット・キング・コールが歌ってヒット、月着陸船で本当に月に持ち込まれた「Fly me to the Moon」など、スタンダード曲をたっぷり楽しんだ。お客にサンフランシスコから来た女性が一緒に口ずさみ、「California Dreamin’」をたっぷり楽しんだ様子だった。カリフォルニアの第二の州歌ともいわれるが、この歌は60年代、ベトナム反戦運動の巨大な渦の中で歌われた曲だ。そのほか「What a difference you made」、「Toast to your life」など。
 本場の香りの漂う完ぺきな米語、低音でも響きの利く声、鋭角的な高音、目をつむって聞いていると、サラ・ヴォーンやビリー・ホリデイがそこにいるような雰囲気だった。
 天野昇子の歌は、YouTube Shoko Amanoを検索で聴けます。トップに出てくるのは2007年、ニューヨーク、Blue Noteでの演奏、ピアノはToru Yamashita です。
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ラジオ音楽番組、LPでジャズを放送、 Ray Conniff Singers, 60年代25人のシンガーでスウィンギーなビッグバンドサウンドよみがえる

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Conniff Singers
 京都のコミュニティーラジオ音楽番組「ミュージック・ナウ」(FM79.7)でレイ・コニフ・シンガーズをLPレコードでかけた。1960年代は、プレスリー、ビートルズ、ロックと移り変わりましたが、その中にあって、30年代のジャズ、スウィングを独特な音楽手法でよみがシンガーズをえらせたのがレイ・コニッフだ。
 1950年代後半から60年代に活躍したレイ・コニフ自身ははとローンボーン奏者だが、ビッグバンドでスウィングを奏でながら男女25人のコーラスがスキャットでハーモニーをつけるという、異色の編成で、過去ジャズの名曲を演奏、大人気を博した。1966年、グラミー賞、1975年に日本公演が行われている。
 放送したのは次の4曲。
1.‘S wonderful, ジョージ、アイラ・ガーシュインが「ファニー・フェイス」というミュージカルのために作った曲。1957年に映画化されたときは、フレッド・アステアとオードリー・ヘップバーンが歌い、踊った。
2. Sentimental Journey, 1945年にレス・ブラウンとベンホーマーが作曲、パット・グリーンが詩を書いて、ドリス・デイが歌い大ヒット。
3. Begin the Begin, コールポーターのミュージカル「ジュビリー」の中の曲。マルティニク島の舞曲、ビギンはこの曲のおかげで、世界に広まった。
4. Stardust, ホーギー・カーマイケルの名曲、コニフはスローなブギとロックのリズムという異色のアレンジを施してヒット。

 Ray
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