2019年11月20日

天皇即位パレード、皇室への親密感生む、首相らの「万歳三唱」に違和感

 1911 59年パレードIMG_5148.JPG1911 天皇雅子即位パレードIMG_5149.JPG1911 被災者気遣うIMG_5150.JPG1911 陛下万歳IMG_5152.JPG
 写真、1. 1959年皇太子、美智子さんご成婚パレード、2. 天皇雅子さん即位パレード、3. 台風被災者への気遣い、4. 安倍首相発声での天皇陛下万歳三唱の歴代総理
天皇即位の一連の儀式の締めくくりとなる「祝賀御列の儀」(パレード)が11月10日行われ、NHK、民放テレビ全局が生中継放送した。
 皇太子の結婚、天皇即位など皇室慶事パレードは今回で4回目。原点は60年前、皇太子(現上皇)と美智子さんの結婚パレード(1959年)だった。発足からわずか6年のテレビは中継放送によって受信世帯が倍増、メディアの地位を確立した。その後天皇(現上皇)の即位パレード(1990年)、皇太子(現天皇)と雅子さんの結婚パレード(1993 年)と続く。
 今回のパレードは約4.6キロを11万9000人が埋める中、46台、400メートルに及ぶ車列が進行した。天皇夫妻のさわやかな笑顔と沿道で夫妻を見守る人々、和やかな雰囲気がかもし出された。折りにふれ、天皇が「おことば」で台風19号被災者を気遣われたことも、国民の琴線に触れたのではないか。
 退位、即位儀式報道に最も熱心だったのはNHKだ。「即位礼正殿の儀」中継は(10/22)は午前7時から午後8時までのほとんどを埋めた。パレード中継も開始(15時)の2時間前から放送を始めた。NHKの天皇関連報道特集は18年12月以降16本にのぼる。パレード中継の瞬間最大視聴率(NHK)は午後3時半過ぎ、32.1%を記録した(関東地区)。9日の「国民祭典」は経団連や日本会議が設立した奉祝委員会が実施したものだが、あたかも国の儀式のように中継したのも問題だ。
 一連の神道儀式や三種の神器の奉戴などの中継放送が、国家神道をよみがえらせて、国民を非科学的な神話の世界に連れ込むことに、私は警戒感を抱く。
 国事行為である一連の式典は安倍首相が権限を持つ。華やかな儀式の連続は、折からの閣僚らのうち続く不祥事を覆い隠す作用を生んだ。
パレードのコースが、自民党本部前を通過するように変更され、3人の副官房長官が車列に加わったが、問題視されなかった。即位式や「国民式祭典」で安倍首相や伊吹元衆院議長の発声で「天皇陛下万歳」が三唱したことも、その是非が問われるべきだ。第二次大戦中、多くの日本兵がこの言葉を叫びつつ戦場で命を失ったことが想起される。(すみいたかお、ジャーナリスト)
赤旗ラジオテレビ欄コラム、波動、2019年11月18日掲載
posted by media watcher at 16:29| Comment(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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