2018年10月22日

コスタリカ軍備放棄して69年、世界5地域に非核地帯条約、合計99ヵ国が加盟 (ラジオカフェ、憲法サロン、10月18日放送)

1810 1軍隊廃止IMG_4494.JPG1810 2戦争で平和はアリアスIMG_4495.JPG1810 3アリアスノーベル賞IMG_4493.JPG1810 4トラテルコIMG_4496.JPG1810 5非核地帯IMG_4497.JPG
写真1.コスタリカ1949年軍隊廃止、2.アリアス大統領軍隊持たないことが最大の防御、3.アリアス氏にノーベル賞、4.南米33ヵ国非核条約、5.世界に非核地帯5か所
 軍隊のない国コスタリカ 
 人口480万人、九州と四国合わせた面積、細長い中米の小国だ。1949年に憲法で常設軍を廃止した。日本の敗戦からわずか4年、1947年に日本国憲法が公布されてからわずか2年後のことだ。コスタリカだけがどうして軍隊をやめたのかそのいきさつを、をたどってみよう。
内戦終結、戦争の愚さとる、アメリカの再軍備要請に平和外交展開
 1948年、大統領選で野党が勝ったのに、与党(カルデロン・グアルディア)が無効にして内戦が起きた。隣国グァテマラの支援もあって野党陣営が勝利、新たに就任したホセ・フィゲーレス大統領が1949年憲法で軍隊を持たない憲法を公布した。戦うことの愚かさをさとったからだ。当時第二次大戦後であったことから、軍隊不保持、軍事力不行使は世界的な趨勢でもあった。
 1979年、ニカラグアで、ソモサ独裁政権が崩壊、革命左派政権が誕生した。アメリカは中米共産化危惧した。冷戦さ中、レーガン大統領はコスタリカに再軍備要請。しかし1983年モヘン大統領が永世中立国宣言、1986年コスタリカ大統領選でもモヘンの後継者、アリアス大統領は「軍を持たないことこそ最大の防御」だと改めて表明した。オスカル・アリアス・サンチェス大統領は積極的な平和外交を展開、ヨーロッパ歴訪、法王にも英首相サッチャーにも会った、また中米の二国、ニカラグア、グァテマラにも対話を訴えた。ちなみに南隣のパナマも現在軍隊を持っていない。コスタリカアリアス大統領は1987年ノーベル平和賞を受賞した。
 コスタリカは軍備の代わりに教育、医療、社会福祉、自然保護に力を入れる。
 またスタリカは核兵器禁止条約の提案国だ。2007年マレーシアと共の条約の提案を国連に行ったことが始まりだった。
 予備役制度で侵入、侵略防ぐ
 コスタリカには常設軍はないが、国防のための交戦権は否定されていない、予備役制度があり、訓練している。1955年ニカラグアの後押しで保守派が国境超えて侵入したことが一回ある。予備軍が応戦して撃退した。非常事態が起きれば、国会の2/3の決議で大統領に、徴兵と軍隊の編成権が与えられる。また国境警備隊、公安部隊があり、「国の自主性守る」、「公安、秩序を守る」、住民の安全を守る」任務が与えられている。このほか沿岸警備隊(400人)、航空部隊(400人)があり、クルーザー、小型輸送機3機、軽飛行機14機、ヘリコプター3機を保している。
またアメリカからサブマシンガン、カービン銃、小銃、重機関銃などが供給されているなど、最小限の武器を保有している。
 軍備持たない27ヵ国
 コスタリカのように軍隊を持っていない国は27ヵ国ある
パナマ、アメリカの軍事介入で1990年軍隊が解体された。憲法で1994年軍事力の非保有宣言。
ハイチ、1994年軍事政権退陣の後、軍を解体、国家警察軍(7,800人)が編成されている。現政権は軍の再建を公約している。
アイスランド、軍隊がない、NATO加盟、駐留していたアメリカは2006年が撤退。少数の沿岸警備隊、危機対応部隊がある。
その他、非武装だが、関連を持つ他国に依存する国もある、例えばサンマリノ(イタリア)、アンドラ(スペインとフランス)、サモア(ニュージーランド)、ミクロネシア、マーシャル諸島、パラオ(アメリカ)
 中南米は非核地帯、2002年33ヵ国合意、メキシコ外交官アルフォンソ・ガルシア・ロブレス氏の努力実る
ところで、中南米諸国は非核兵器地帯になっている。メキシコの元外交官、アルフォンソ・ガルシア・ロブレスの長い年月の意欲が実ったものだ。
 1968年発効したトラテルコ条約にはラテンアメリカ、カリブの33ヵ国が参加している。トラテルコはメキシコの都市名で、ここで非核条約が締結された。
 核戦争の一歩手前まで行った、キューバの核危機(1962年)がきっかけとなった。1963年、メキシコ、ブラジル、ボリビア、エクアドルが非核化共同宣言を行った。ラテンアメリカ全体に広げようと、国連で提案、ガルシア・ロブレスさんが活躍することとなった。
条約は1968年、核兵器の製造禁止、核査察の定期的実施、受け入れなどを決めた。保有国にも合意を認めることを求め2002年完全合意を達成した。
 他にもラロトンガ条約(オーストラリアなど13国)、バンコク条約(フィリピンなど10ヵ国)、ぺリンダバ条約(アフリカ38ヵ国)、中央アジア非核地帯条約(カザフスタンなど5か国)がある。
 日本の役割は東アジア非核武装地域を作ることだ。

 参考、4/29/’18 サンデーモーニング 映画「コスタリカの奇跡」
 池上彰スペシャル、なぜ世界から核がなくならないか(フジテレビ1/7/18)
posted by media watcher at 18:47| Comment(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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