2018年07月14日

若狭大飯町の若州一滴文庫の劇場で竹人形「曾根崎心中」, 水上勉、晩年竹人形に執念燃やす

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6月17日 若狭大飯町の若州一滴文庫の劇場で竹人形「曾根崎心中」を見た。
写真1. 一滴文庫に立つ曾根崎心中の上り。2.受付に張られたポスター、満員御礼、3.曾根崎心中のお初、徳兵衛、4.はなれ瞽女おりん、5.越後つついし親不知、6.竹人形たち
京都から鯖街道を北上して朽木村を越え、若狭から大飯に向かう2時間半のバスツアー、およそ30人が一緒だった。
 水上勉には「越前竹人形」という作品があるが、この作品をはじめ「はなれ瞽女おりん」、「五番町夕霧荘」など自身の作品や、近松の「曽根崎心中」、「冥途の飛脚」などを竹人形劇として自身でシナリオ化した。
今回の「曾根崎心中」も水上勉のシナリオに基づいた語りが全編を語る。黒子の人形遣いが数体の人形を操る。一体当たり3人が手足と顔を受け持つのは文楽と変わらないが、人形は本体も手足も指も竹で作られている。驚いたのは面も竹を餅のように砕いて固めて厚紙のようにして型を作ったものだという。水上勉がとことん竹にこだわったことがよくわかる。文学の天才が現代語に書きおろした語りが、徳兵衛とお初の心のうちを微細な陰影を細部にわたって表現してくれた。
若州一滴文庫は晩年水上勉が過ごしたところ。生前集めた文学書がそのまま残っている。この場所で竹の紙を漉き、竹人形の製作に没頭したという。敷地内にはその竹人形で芝居を上演する劇場、上演した数々の竹人形を展示する建物などが点在する。大飯町から一山超えて農道の小道を進むと、小高い山裾に一滴文庫の門が見えてくる。
そもそも水上勉自身の生家がこの近くの山中にあり、母親が耕していた農地が売りに出されたことから1984年に本館(図書館)を建設、その後竹人形展示館(1987年)、竹人形劇場(1988年)に増設した。
posted by media watcher at 14:55| Comment(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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