2018年07月02日

朝鮮半島非核化と平和構築で米朝首脳会談(6/12)、脅威でなくなった北朝鮮、日本、非核化への協力必要、日本の米軍基地縮小も望みたい、 「解決済み問題(拉致)を持ち出して半島の平和阻む日本」と非難(平壌放送論評6/15)

1807 専用車報特1IMG_4367.JPG1807初会談2、N7IMG_4366.JPG1807 労働新聞写真報道3IMG_4358.JPG1807 地下鉄4IMG_4359.JPG1807 国営テレビTV5ステIMG_4360.JPG1807 拉致家族約束IMG_4362.JPG
 写真1.大統領専用車を金委員長に見せるトランプ氏、写真2、初の首脳会談、握手10秒以上、写真3.労働党新聞写真30枚以上、写真4、地下鉄で労働新聞掲示に群がる市民、6/13 報道ステーション、写真5北朝鮮国営テレビの報道、写真6.拉致家族の要請受ける安倍首相
 (以下の記事は6月15日に執筆、月刊「宣伝と組織」7月号に掲載された)

 6月12日、米朝首脳会談の休憩時間にトランプアメリカ大統領と金正恩労働党委員長の二人の散歩の途中、米大統領専用車に立ち寄り、ドアを開けて大統領が中を見せた。慌てて車内にカメラを入れようとした北朝鮮テレビは制止されたが、このハプニングは、二人の間に緊密な信頼関係が生まれたことを物語っている。専用車は大統領の安全を守る最高機密の塊である。
 米朝合意の内容、北朝鮮の反応
 発表された合意文書は、アメリカは北朝鮮の安全を保障する一方、北朝鮮は朝鮮半島の非核化を確認し、永続的、安定的な平和体制の構築に努めることをうたった。重要なのは朝鮮戦争の終結を表明したパンムンジョン(板門店)会談を再確認したことである。また.朝鮮戦争の捕虜、行方不明兵士の遺骨返還や、実務交渉の早期開催も盛り込まれた。
 会談後の13日、北朝鮮労働新聞は「米朝関係の歴史に新たな時代を開いた世紀の会談」という見出しで会談の流れを写真33枚も使って詳報、また14日には国営朝鮮テレビが「米朝協力の新しい時代が開かれた」という特集番組を40分にわたって放送した。
 非核化については「段階的、同時行動で一致した」との報道を繰り返した。また「敵対関係を解消して新しい未来を拓く共同声明を完全にかつ迅速に履行する」という報道もあり、朝鮮戦争終結、軍事境界線の平和ライン化への強い意向を示した。
 米朝合意と日本、どうなる拉致問題
 制裁強化一本やりだった安倍首相は、米朝会談による合意の後、初めて金委員長との会談を口にした。判断が遅きに失し、糸口がないまま、時間が推移している。
 「(拉致問題は)2回にわたって取り上げられた」(6/15共同通信)といわれる。金委員長が「解決済み」とは言わなかったとして、望みを託している。
ところが北朝鮮、国営ラジオ平壌放送は15日、論評で日本を非難した。「すでに解決済みの問題を持ち出し、北朝鮮敵視に固執している。国際社会が一致している朝鮮半島の平和を阻もうとするのは、愚かな醜態だ」(6/15ラジオプレス)。
日本が朝鮮半島の非核化と平和に積極的に寄与することなしには「拉致」も一歩も進まないだろう。
日本政府は、9月中旬開催のウラジオストクでの国際会議、あるいは9月下旬のニューヨーク国連総会のどちらかで、金正恩会委員長との直接会談を行いたいと考えているようだ。それにはロシアや国連の協力が欠かせない。
経済支援と北東アジア安定が望まれる
 トランプ大統領は、会見の場で非核化のための必要なコストについて問われ、「韓国そして日本も多大な貢献をするだろう」と発言。テレ朝「報道ステーション」(6/13)では、査察費1000億円、解体費1000億円、解体後の保障2000億円、総計4000億円以上に達すると試算した。 非核化のプロセスに、日本が経済負担も含めて積極的に参加することが国際社会から望まれている。
 またトランプ大統領は米韓軍事演習の中止する意向を示したことに加え、将来的に在韓米軍を撤退する考えを示した(6/12ロイター)。
 北朝鮮はもはや日本の脅威でない。日本の米軍基地も縮小に向かうべきだ。北朝鮮対策でアメリカから導入予定の「イージス・アショアー」は無用なものとなった。
 在日米軍の日本財政負担が3985億円(2017年度)に達するため、アメリカは手放したくない。だがアメリカの世界戦略の基地として日本が存在することは、中国、ロシア、中東を敵に回すという大きな危険が伴う。
 日本は韓国と協力し北東アジアの平和構築という新しい歴史的役割に向かうべきだ。また中ロの覇権主義に歯止めを加え、米中、米ロの関係改善を図り、世界平和に貢献する使命を認識することもできるのではないか。
 
posted by media watcher at 18:22| Comment(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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