2018年06月01日

毎日放送「教育と愛国」、ギャラクシー賞大賞を受け頂点に立った。今年から使われる教科書が昨年検定された。これまでの教科書に対し「左翼歴史観、反日、極左」として、神話を教え、慰安婦、南京事件、沖縄集団自殺抹消を主張を批判

 1805 斉加久米DSCN1121.JPG1805 斉加隅井DSCN1125.JPG1805 教科書タイトルIMG_4310.JPG1805 右翼団体の大量葉書IMG_4312.JPG
 写真、1.司会久米宏のインタビュー受ける斉加さん、沢田さん、2.懇親会で私隅井もお祝い、右は出田幸彦選奨委員長(元NHK)、3. 番組タイトル、4.従軍慰安婦を扱ったことで「反日教科書」だとのうず高い抗議葉書が寄せられた。

 嬉しいお知らせです。 
 毎日放送のドキュメンタリー、映像17で放送された「教育と愛国、教科書で今何が起きているのか」(2017年7月30日放送、制作斉加尚代、プロデューサー沢田隆三)がギャラクシー大賞を受賞しました。
ギャラクシー賞は放送批評懇談会による、放送部門でもっとも権威のある賞です。
毎日放送の「映像xx」のドキュメンタリー枠は斉加さん自身も含めて優秀賞や奨励賞を数回にわたり受賞していますが、大賞は初めて、民放報道ドキュメンタリーの頂点を極めたと言えます。日本の未来を託された児童たちが学ぶ教科書が、結果として歴史を歪曲している現状は由々しい事態だと私は思った。
 NHKの大型ドキュメンタリー「スクープドキュメント、沖縄と核」「戦慄の記録、インパール」など優秀作が目白押しだったなかで、今回の毎日放送の受賞は驚きをもって迎えられたといっていいだろう。
 受賞理由は次のようにのべています。「道徳や歴史の教科書の採用を巡り、今教育現場に圧力がかかっています。その背景には何があるのか、正面からの取材で決定的な言葉を引き出す制作者の姿勢に感銘を受けました。(中略)実際に教育現場で教科書が使用されるのはこれからです(注、2018年4月から使用される)。議論を深めていくうえで、本作品のように、忖度のない報道番組が必要です」。
 番組では道徳教科書で、生徒の愛郷心を確認するための舞台が、パン屋から和菓子店に変更された、というエピソードから始まります。従軍慰安婦の記述が盛り込まれている教科書を採択した学校には印刷された同文の抗議葉書が大量に送られてきた実態をレポートしました。慰安婦や南京事件など「加害の歴史」を記載したことが原因で、採択する自治体が大幅に減少、倒産に至った教科書会社があったことも紹介されました。
右翼的歴史観を盛り込んだ「新しい歴史教科書をつくる会」の討論会で、「(採択の権限を持つ)教育委員を入れ替えていくべきだと」主張する安倍晋三氏(2012年2月)、今の教科書の大部分が「左翼史観、反日」であることをただすとして、「育鵬社」の歴史教科書の代表執筆者となった伊藤隆氏(東大名誉教授)の発言が紹介され、歴史教科書論争の裏側も、この番組は切り込んでいます。
 日本の未来を託された児童たちが学ぶ教科書が、結果として歴史の歪曲へと動きだしている現状は由々しい事態であり、戦慄さえ覚えます。
posted by media watcher at 17:15| Comment(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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