2017年06月03日

どうなる、北朝鮮、誰も望まない戦乱、対話への糸口、模索始まるが、日本のみ好戦的

1706 ムン・ジェイン当確5.9IMG_3443.JPG
 以下の記事は、月刊「宣伝と組織」2017年6月1日号に掲載された。
 写真, 1.ムン氏の勝利宣言、5/9報道ステーション、2. 中国極秘会談認める、5/8 報道ステーション、3. 核放棄なら米朝会談、5/9京都新聞、4. 朝鮮近海に向かう米空母「カールビンソン」4/13TBS23、5. 自衛艦、米艦防護、5/1報道ステーション1706 米朝極秘会談IMG_3444.JPG1706 米朝首脳会談9日共同IMG_3464.JPG1706 カールビンソン4.13報道ステーション.JPG1706 米艦防護初任務5.1IMG_3446.JPG

 世界の動き、対話へ
 5月9日に行われた韓国の大統領選挙で、北朝鮮との対話を唱える、ムン・ジェイン(文在寅)氏が勝利した。北朝鮮の度重なるミサイル発射や、これまでに5回の核実験を実施していることに対し、世界に緊張が走っているさなか、対話を重視していく意思を韓国の市民が明確に示したことは、重要な意味を持つ。
 軍事力行使など強硬発言を繰り返していた米トランプ大統領は姿勢を転換した。5月8日、中国外務省はノールウエー、オスロ―での両国の極秘会談が近く開かれることを認めた。トランプ政権は「核・ミサイル開発放棄を条件に、キム・ジョンウン(金正恩)委員長の訪米による首脳会談を開催、体制転換や米軍進攻をしないことを保障する」と中国に伝えていたのだ(5/8共同通信)。中国は提案を受けて、北朝鮮を説得したとみられる。世界の趨勢は、東アジアが戦乱状態に陥ることは誰も望んでいないことが明らかになった。
 軍事力一辺倒の安倍政権
 日本は米トランプ大統領の「あらゆる選択肢をテーブルにのせている」との発言が軍事力行使を排除しない意味だとして、安倍首相は歓迎する意向を示した(4/13NHK)。
 アメリカが日本海に、原子力空母「カールビンソン」を配置、トマホーク巡航ミサイルを装備した駆逐艦二隻も展開して軍事力を誇示していることに、惜しみない協力体制をとっている。4月23日からは、「カールビンソン」と護衛艦2隻の共同訓練を日本海で実施した。また5月1日には米艦船を初防護するため、海上自衛隊の護衛艦「いずも」を派遣した。さらに、北朝鮮の弾道ミサイル発射や核開発に対抗するとして、「敵基地攻撃能力」をもつ巡航ミサイルを導入しようとしている。
 安倍首相が軍事攻撃をあおり続けているのは、この機会に「平和安全法制」による自衛隊の軍事行動を一歩進めることを意図した世論対策とみられている。北朝鮮を説得する外交努力を怠る日本政府に、私は強い違和感を覚える。
 垣間見た北朝鮮の真意
 私は2010年、北京経由でピョンアン(平壌)を訪問した。その際北側から軍事境界線(38度線)に入ったが、そこで会った軍人が、「北朝鮮の望みはアメリカとの対話、戦争状態を正常化ことだ」と真剣に語ってくれたことが忘れられない。
 38度線が休戦ラインとして戦火が止まったのは1957年7月だった。米朝対話は中国の協力で、実現するかもしれない。
 蚊帳の外にいる日本が対話の一員になることは可能だ。北の人々は日本人に対して悪感情を持たず、むしろ尊敬していると、過去の訪問時に実感した。日本に在留する48万の韓国、朝鮮系の人々が北朝鮮と日本を結ぶきずなになる可能性もある。
 日本に帰れず北で暮らす日本人を、日本の報道陣に引き合わせた(4/19)のは、一つのサインだと思われる。この機会に日本も対話に入れば、拉致問題に変化が起きる可能性もある。
軍事力から対話路線に大胆に転じる好機ではないかということを安倍政権は真剣に考えるべきではないか。

posted by media watcher at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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