2016年09月17日

テレビは依然メディアの王座に、アメリカでテレビ経営好調、視聴世帯増加



 米地上波テレビ局、経営好調
 アメリカのテレビネットワークの経営が順調だというニュースに立て続けに接した。
一つは米4大テレビネットワークの運営会社の1〜3月期の決算が出そろい、3社が増収総益だ、ということ。もう一つは全米のテレビ保有台数が2年ぶりに増加したという調査結果だ。デジタルネット系メディアの躍進で、従来型のテレビを見る人が激減しているというのが通説だが、どうも違うらしい。家庭のリビングルームで従来型のテレビの前のソファーで、リモコン片手、地上波、ケーブル、直接衛星放送、ブロードバンドネットなど大型画面にアクセスする、という人種は変わりなく存在しているということのようだ。

 CBSテレビ売り上げ10%増、純利益20%、18歳、49歳ターゲットで首位
 最も好調なのはCBS。テレビネットワーク単体の売り上げは昨年同期比10%増、34億4900万ドル、純利益20%増4億7300万ドル。広告収入は49%増。「広告主が重視する18歳〜49歳で、シーズン首位に立った」ことが原因だという。コムキャスト傘下のNBCテレビは売り上げが7.3%減り、20億8000万ドルだった。これは昨年同期のスーパーボウルの反動とみられ、それを計算に入れれば11.4%のプラスになる。
 ディズニー傘下のABCテレビは売り上げ58億ドル、3%増だがコスト高で8%減収となった。しかし本体のディズニーは映画「スターウォーズ」が好調で129億6900万ドル(昨年同期4%増)を稼ぎ出した。Fox地上テレビの売り上げは再送信収入と大統領選の広告収入増で5%増の13億ドル、CATV事業の売り上げも9.8%増の39億4000万ドルだった。

 米でテレビ世帯増える、1億1840万世帯
 一方米視聴率会社ニールセン社によると9月17日から始まった2016〜17年シーズンの米国内テレビ保有台数が1億1840万世帯、前年から200万世帯増となった。視聴者数は490万人増えて3億1700万人。ヒスパニック、アフリカ、アジア系の世帯増が際立っているという。視聴世帯は2013年に一度下降したがそれ以来4年連続での上昇となる。
 今回のデータは16〜17年度の視聴率の正式データとして使われる。
テレビの視聴形態は変化しているが、視聴者数は増加しているとするテレビ各社の主張が裏付けられたといわれている。
 リオ五輪のテレビ視聴は全世界で35億人に達したという。これだけの巨大メディアはテレビをおいてほかにはない。テレビはデジタルメディアも包含し、多メディア時代の核として、依然として大衆メディアの頂点に座り続けるのではないか。

 (以上の記事のデータはアメリカエンタメ系雑誌、ニールセン社データ、日本のテレビ業界紙「民間放送」などによる)
posted by media watcher at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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