2016年04月05日

世界で急激に伸びる風力発電、曲線ディスク式、羽なし式も。原発再稼働を進める前に自然エネルギー開発推進を

 最近、原子力発電所の再稼働が問題になっています。川内原発(2015年8月)、高浜原発(2016年1月)、伊方原発(認可申請中)と続ききます。
 しかし2011年福島原発の事故以降、世界では原発に新規開発はほとんどなく、また廃炉も進んでいるため、ここ五。六年原発の出力は4億キロワット前後に留まっています。
 ところが注目すべきは、世界の風力発電が急上昇していることです。風力発電能力は、2015年末に14年比17%増の4億3242億キロワットと、はじめて原発を追い越したことが、世界風力エネルギー会議(GWEC本部ベルギー)の統計で明らかになりました(2月20日、共同通信、京都新聞による)。この数字は原発60基分に相当します。問題は日本では、この風力発電の開発、実用化が大きく遅れていることです。

 風力大国は中国、アメリカ
 風力発電大国は、中国1億4510万キロワット、米国7447万キロワット、ドイツ4495万キロワット、インド2509万キロワット、スペイン2303万キロワット、日本はわずか25万キロワット(GWEC世界風力エネルギー協会による)に止まっています。またNPO環境エネルギー政策研究所によると日本の全発電量の0.5%程度ということです。
 風力発電については、広大な国土の中国やアメリカが有利なことはいうまでもありませんが、ドイツなどでは洋上風力発電を多用しています。日本は土地が狭い上、風力発電の設置に向く土地が少なく、騒音による環境被害も大きな問題です。また回転する羽が鳥をまき込むことへの懸念があります。台風の多い日本では発電塔の倒壊も無視できません。その上、政府が脱原発の政策をとっていないことも隘路になっています。

 羽なし新方式が開発された
 ところが最近風力発電に新しい技術が導入されました。羽をつけない塔を建て、それが空気の流れによる渦のちからで生じる揺れを、反発し合う磁石のちからで上下運動に変えて、エネルギーに転換という方式です。スペインのヴェンチャー企業Vortexが開発しました。
 またヨットの帆から着想し、塔の上に備え付けた曲線状のディスクが風の圧力、振動を捉え、前後振動を作り出します。この振動をピストン運動に変え、下部の油圧システムがエネルギーを電力に変えるのです。チュニジアで開発されましたが、マイクロソフトが、技術と資金を援助、サフォンエナジーと名付けられました。
 いずれの方法もこれまでの風力発電の欠陥を取り除いただけではない、製造コスト発電コストも50%程度削減できます。
 日本も政府や電力各社が、原発に固執しないで、自然エネルギーの開発投資を積極的に進めることを望みたいと思います。
 
 以上の記事は3月7日、FM79.7(京都ラジオカフェ)の情報ワイド「おはようさんどす」のメディアコーナーで放送されたものです。
posted by media watcher at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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