2015年10月01日

早くもアメリカ次期大統領選過熱。ヒラリー、私的メール問題で苦境、お騒がせトランプが躍進、共和党は15人の候補者で大混戦

 この記事はFM79.7(京都ラジオカフェ)のワイド番組「おはようさんどす」(2015年9月14日放送)でのレポートに加筆した。

 ヒラリー支持率70%台から30%台に激減
 アメリカ大統領選は一年後。民主共和両党の動きが活発化している矢先、ヒラリー・クリントンが9月8日、異例の声明。現役時代公務で私用メールを使ったのは間違えだったと認めて謝罪した。
 彼女は2009年1月から2013年2月まで、オバマ政権のもとで国務長官として世界中を飛び歩いた。その間、連絡に当たって、国務省のメールではなく、終始個人のメールを使っていた。これに対し、共和党が大統領選がらみで批判し、ここ数ヶ月、クリントン氏の政治的資質を問う問題としてクローズアップされてきた。クリントン氏は、私的なメールを公務に使うことは許されている、また公務関連のものは全て(その数実に3万通に及ぶ)政府に提出している、としてなんら問題はないという態度を続けてきた。しかしこのところ、支持率が下がり続けていることから今回の釈明と謝罪になったものだ。
 クリントン氏の支持率は出馬表明時には70%に達していたが、CNNが9月上旬に行った世論調査では37%に落ちた。27%のサンダース候補、出馬を未だに明言していない、バイデン副大統領20%や、共和党から出馬表明したフィオリーナ元女性CEO15%に追いあげられているのだ。
 バーニー・サンダース上院議員は無所属左派だが、リベラル派の受け皿として、民主党候補指名をめざす。所得再配分による格差是正がメインテーマだ。
 民主共和両党の予備選は2016年2月から6月にかけて行われる。民主党ではヒラリー・クリントン氏が早々に名乗りを上げた後、左派とみられるバーニー・サンダース上院議員が支持を伸ばし、また現副大統領のジョー・バイデン氏が出馬するかもしれないと見られている。

 ドナルド・トランプがトップの座、キューバ系ルビオ候補も注目
一方野党共和党は大統領候補指名争いに9月上旬現在15人が名乗りをあげる混戦ぶりとなった。不動産王でテレビ「アプレンティス」の「君はクビだ」で名を売ったドナルド・トランプ氏が先頭を走り、それを前大統領の弟ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事、マルコ・ルビオ上院議員、スコット・ウォーカー、ウィスコンシン州知事が追っている。またヒラリー候補の対抗馬となるかもしれない女性候補カーリー・フィオリーナ元ヒューレット・パッカードCEOも注目されている。
 共和党は8月6日、10人の候補者たちのテレビ討論をfoxテレビで実施、2,400万人もの視聴者を集めた。
 共和党候補の中で最も注目されているのは、政治には全く素人のトランプ氏。「メキシコ移民はドラッグ、犯罪、レイプを持ち込んでくる。国境に壁を作って食い止める」など、言いたい放題なのだが、支持率30%とトップを走っている。
 父も兄も大統領だった元フロリダ州知事のブッシュ候補は、穏健路線をとり、共和党の右派とは一線を画す。それだけに党内の支持は割れているとみられる。支持率は6%程度と低迷。一方共和党から出馬するキューバ系アメリカ人マルコ・ルビオ候補も注目されている。
 しかしすでに二人の候補が、支持が伸びず早くも撤退した。スコット・ウォーカー、ウィスコンシン州知事(9月21日)とリック・ペリー前テキサス州知事(9月12日)。ウォーカー陣営は若手候補のルビオ候補に合流するという。
 共和党のそのほかの候補は、マイク・ハッカビー元アーカンソー州知事、ベン・カーソン元神経科医、テッド・クルーズ上院議員、クリス・クリスティー、ニュージャージー州知事、ランド・ポール上院議員、ジョン・ケーシック、オハイオ州知事。いずれも支持率は2〜4%程度を低迷している。
posted by media watcher at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
Media watch.gif

隅井孝雄のメディア・ウォッチブログ