2015年07月30日

京都市内の仁丹看板年々減少、時折盗難、ネットオークションで見かけることも、街中文化財として保護したい

 仁丹の看板、盗難品、一部インターネット売買も
 昨年暮あたりから京都市内の仁丹町名看板の盗難が相次いでいる。その一方、インターネット上のオークションへの出品か続き、古物商の取引もみられる。そのため、京都市警では、窃盗、故買の疑いがあるとして捜査しており、持ち主に戻ったものもあるとのことだ。
 インターネット上では5万円〜10万円で取引されている模様だが、最近では警察の追求が始まり、オークションサイトでは見かけなくなった。何しろ住所看板だからどこからいつ盗まれたか捜査が可能だと警察もいっている。

 減少する仁丹町名看板、京都市内700枚現存
 「仁丹町名看板」とは縦90.5センチ、横14.5センチ、仁丹のロゴである大礼服に町名が描かれている。105年前、1910年(明治43年)頃から取り付けがはじまったと伝えられる。
 京都仁丹楽會によると、死蔵されているものも含めておよそ1400枚あると推定されるが、街角に現存するのは年々減少し、今は700枚を割り込んでいると想像される。多くが取り壊される町家と運命を共にするか、盗難だ。
 仁丹は住所看板を全国展開したようだが、京都は戦災を免れたことから数多く残っている.上京区、中京区、下京区を合わせると600枚ほどだが中には、中京なのに上京区という町名になっているものがある、それは昭和4年、1929年に中京区が分区して生まれたからだ。宣伝をかねて設置されたことから、京都の中心的市街地に数多い。最初の頃木の板で作ったものもあるが、現存するほとんどは1920年代以降の琺瑯製だ。
 同じような看板は、今日と市内ではライオンズクラブ、大丸、高島屋、帝産、大正相互銀行などでも作られ、今でも街角で見かけることがある。

 街中の文化遺産として保護を
 私の家の近く姉小路柳馬場には、上京の住居表示のものと中京住居表示の二枚が重ねてかけてあったが、最近家がそっくり取り壊されてしまい姿を消したのは残念だ。姉小路富小路南西の角から二軒目の町家の二階の壁には、上質の仁丹看板がある。また東洞院姉小路の角に二つの住居表示が見られるが、これはどこの会社のものかわからない。
 住居表示は町歩きには大変便利だと言うだけではなく、京都の街中の歴史を象徴する文化財として守りたいものだ。仁丹は2011年2月11日、創業118年を記念し、京都市役所に琺瑯仁丹看板を設置した。その後市内の12ヵ所に新たに設置することを計画している。
 現在のところ「京都仁丹楽會」という団体が、仁丹町名看板の保存に努めている。
posted by media watcher at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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