2015年06月09日

「憲法ラジオきょうと」6月11日放送、安保法制、アメリカはどう見ているのか。歴史を書き換えるな、との警告も

 FM79.9(京都ラジオカフェ)に隔週で「憲法ラジオきょうと」という9分番組があります。市民が憲法について自由に自分の考えを表明する番組です。「憲法9条の会京都」が提供しています。6月11日には私隅井孝雄が出演します。木曜日朝7時、再放送同日午後3時。安保法案のこと、安倍首相のアメリカでの演説のこと、アメリカの歴史家の反応を語りました。以下はその放送原稿です。少し長いですが・・。
 波乱、安保法制国会審議
 国会で安全保障に関連する法制度の論議が行われています。11の法律が準備されていますが、安倍政権は「平和安全法制」と呼んでいます。しかし野党の側は「戦争法案」、あるいは「軍事協力法案」などと呼んで、鋭い対立が繰り広げられています。
 日本国民は先の大戦により、平和の維持についてきわめて根強い意志を持っていることが、最近ますます明らかになりました。
 一連の戦争法案について、最近の世論調査では反対54、賛成32(毎日、5月23、24)、55対25、(日経テレ東、5/25), アメリカ軍と共に戦うことを意味する集団的自衛権については、朝日63対29、憲法9条67対24、(5/2)などです。
安倍首相、アメリカの後押し期待
  安倍総理が強気の発言をしている背景には、4月29日のアメリカ議会での演説が、拍手を持って迎え入れられたことが大きく影響しています。演説で安倍首相は必要以上にアメリカに寄り添う姿勢を見せました。特に安全保障問題では、アメリカが世界のどこにいようと駆けつけると約束しました。演説の前の日の晩餐会ではオバマ大統領に語りかけるようこんな詩の一節を引用しました。「あなたがどんなに遠くにいようとも、ただ私の名前を呼んでくれればよい、私は急いで駆けつける」、アメリカ人なら誰でも知っているダイアナ・ロスのヒット曲でした。
 歴史を書き換えるな、アメリカからも警告
 アメリカメディアでは、安倍首相の米議会での演説がニュースで扱われることはほとんどありませんでした。しかしニューヨークタイムス事前の記事(4月20日)では次のような「警告」を発しました。
「戦後70年の節目、敵国であったアメリカとの安定的協調を望むなら、アジアでの侵略の歴史を書き換えるのではなく、率直に謝罪する必要がある」。
 さらに5月7日米英の187人の日本研究者、歴史家が共同声明を発表した声明はつぎのようにのべています。
 歴史家たちの声明
 「私たちは戦後日本の平和主義が世界から評価されていると考えています。だからこそ、過去の過ちを反省することが大切です」。この声明にはノーマ・フィールド氏(シカゴ大)、ロナルド・ドーア氏(ロンドン大)、ジョン・ダワーズ氏(著作家)、など日本とアジアを熟知する人々が名を連ねています。これこそが世界の日本に対する共通の注文、世界の世論だと考えます。
 ジョン・ダワーマサチューセッツ工科大教授(ピュリツアー賞受賞者)は、著書の中で50代、60年代、ベトナム戦争などアジアの戦争の中で日本は直接戦争に参加せず、平和をまもったことに敬意を表しています。非軍事アジアの模範とい見ていますが、アメリカと決別できず、アメリカに対して意見が言えなかったことが問題として残る、と指摘しています。
 9条はアジアに対する日本の謝罪
 また2010年に亡くなった方ですが、チャルマーズ・ジョンソン教授(日本研究所所長、カリフォルニアサンディエゴ校教授)はドキュメンタリー番組の中でこう言いました。
「9条は日本の誇りです、9条こそが日本の世界に対して、アジアに対しての謝罪です、日本を恐れる必要はない。日本は戦争、軍事行動の再現を公式に否定したのですから。
posted by media watcher at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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