2015年05月31日

安倍首相米議会で「全面協力」表明、日本はアメリカ軍事力の一部となる。 安倍首相米議会で「全面協力」表明、日本はアメリカ軍事力の一部となる。 安倍首相米議会で「全面協力」表明、日本はアメリカ軍事力の一部となる。 安倍首相米議会で「全面協力」表明、日本はアメリカ軍事力の一部となる。日本メディアは評価したが・・・・

この記事は以下の月刊誌に掲載された
機関紙協会京滋「宣伝と組織」519号、2015.6.1

 日本メディアは安倍演説を評価
 安倍首相の米議会での演説(4月29日)について、日本のメディアはおおむね好意的に論評した。「流暢な英語で演説し、米議員の心を捉えた」、「演説中10回以上スタンディング・オベイション(総立ち拍手)があった」、「適切な場面でジョークが入った」などである。日本の政治指導者としては池田勇人首相以来54年振りだと、歴史的意義を強調した報道もあったし、「過去の大戦に対する痛切な反省を表明した」という記事もあった。いずれも、日本が大国アメリカの”丁重なもてなしを受けた”として、読者、視聴者の愛国心をくすぐる傾向が見られた。
 実際には安倍首相の演説は必要以上にアメリカに寄り添う姿勢が目立った。大戦中の40万人とも言われる米兵戦死者に哀悼の意を表したのは良いとして、アジアについては「Deep Remorse」( 深い悔恨)と発言したものの、"侵略への反省、謝罪"がなく、さらには従軍慰安婦という言葉自体も口にすることはなかった。
 TPP(環太平洋貿易交渉)については、全面的にアメリカの意向に沿うことを表明してオバマ大統領を喜ばせた。米議会の指導部が抱いていた”日本への譲歩をするのではないか"という懸念を払拭したからだ。
 日米防衛ガイドラインでは「アメリカがどこで行動するのであろうと、日本が軍事力で協力する」ことを約束したことは大きな問題といえる。これまで政府は集団的自衛権の範囲を「日本の安全」に関わるものに限定してきた。しかし今回の演説は一切の制限を取り払い、アメリカの議員たちを大いに喜ばせた。議会演説前の晩餐会で安倍首相はオバマ大統領に向かって、ダイアナ・ロスのヒット曲を引用した。「あなたがどんなに遠くにいようと、ただ私の名を呼んでくれれば急いで駆けつける」。

 世界の歴史家が日本への警告を表明
 アメリカメディアでは、安倍首相の米議会での演説がニュースで扱われることはほとんどなかった。しかしニューヨークタイムス事前の記事(4月20日)で次のような「警告」を発した。「戦後70年の節目、敵国であったアメリカとの安定的協調を望むなら、アジアでの侵略の歴史を書き換えるのではなく、率直に謝罪する必要がある」。
 5月7日米英の187人の日本研究者、歴史家が共同声明を発表した。訪米中安倍首相が慰安婦問題など「歴史解釈」に触れなかったことから、「戦後日本の平和主義が世界から評価されているからこそ、過去の過ちを反省することが大切だ」と述べている。この声明にはノーマ・フィールド氏(シカゴ大)、ロナルド・ドーア氏(ロンドン大)、ジョン・ダワーズ氏(著作家)、など日本とアジアを熟知する人々が名を連ねた。これこそが世界の日本に対する共通の注文である。

世界に拡大する安保法制、一方市民の平和主義ひろがる
残念なことだが、日本政府は5月11日、武力行使を果てしなく拡大する「安保法制」を決定した。アメリカに付き従って、再び戦争への道を歩むという表明といえる。しかし現状を抜け出る希望の一条の光がある。それは市民の平和主義が昨年来いちじるしく高まってことだ。朝日新聞の世論調査では憲法9条を変えない63%、変える29%を大きく上回った。集団的自衛権行使容認に否定的な意見67%、受け入れるとする意見24%に止まった。
安倍内閣の果てしない軍国主義化は市民の結束によって食い止めることができると私は確信している。
posted by media watcher at 14:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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