2015年03月19日

醍醐寺で新しいスマフォアプリ開発、25日発表。小西美術工芸社長英人アトキンソンさんも京都観光に歴史知識と感動を訴えている


 醍醐寺が日本語英語で観光客に対する詳しい案内ナビを作成したと聞いた。
 京都観光に訪れる人に取っては、これから桜の季節で大幅に増える。しかし国宝が詰まっていて、秀吉に関する故事がさまざまある醍醐寺も、事前に本を読んでいなければただの五重塔と桜の「風景に」終わる。もし新しいナビがイギリス、フランス、アメリカの美術館並の立体感を持ち、解説自体が人々豊富な知識と感動を与えるようにできていれば、京都観光も一歩前へ進むことになろう。発表会見が3月25日醍醐寺三法院である。楽しみだ。英語版には外国人向けの防災アプリもついている。
 ところで、京都を始め日本の観光の現状に警鐘を鳴らしている在日イギリス人がいる(講談社新書イギリス人、日本の国宝を守る」。彼は寺社仏閣の建物、美術品の修復の老舗「小西美術工藝社」の社長をしている。元金融アナリスト(ゴールドマンサックス)だったが、先代の小西工芸社長に見込まれ、今は日本人より日本美術について詳しい。その彼は、本職の修復事業のかたわら、日本の観光産業の抜本的改善を提案している。
 彼は常々、京都は文化財の宝庫なのに、その魅力を生かしていないと言っている。庭や建物を見せるだけ、いわば「冷凍ハコモノ観光」になっているという。イギリスでは大英博物館に年間420万人訪れることを考えれば、今200万人の京都観光客は5倍、10倍になっても良いはずだと主張する。国宝40、重文200ある。立体的な生きた歴史解説、美術品解説を展開し感動をもたらすガイド法を開発する必要があるのだと力説している。
ちなみに国が文化財修復予算を大幅に増やせば観光収入が伸びてGDPを38兆円押し上げると試算している。日本の保存修理予算は年間81.5億円、イギリスはその6倍8000億円だ。今回の醍醐寺アプリがその一歩になるかどうか。
 
posted by media watcher at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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