2014年01月03日

中国の富豪、ニューヨークタイムス買収交渉(10億ドル提示)と発表。実現可能性少ない? 12月31日、タイムス社自体が報道

中国の富豪で慈善事業家としても知られるChen Guangbio(陳光標)氏がアメリカのニューヨークタイムス社を買収する意向を公表したと12月31日付けのニューヨークタイムス紙が報道した。記事を書いたのは香港支局特派員のDavid Barboza記者。
記事によると陳氏は香港の投資家の協力を得て$1billon(10億ドル)の資金を集め、タイムス社を支配するにたる株式を取得するという。陳氏によれば1月5日から交渉に入るとしているが、タイムス社のArthur Sulzberger会長(発行人)は同日直ちに「株式売却のつもりはない」と語った。交渉の予定もないという。タイムス社の時価増額は$2.4billion(24億ドル)
陳氏はリサイクル事業で富を築き、派手なパフォーマンスで知られる。今年8月には「安倍晋三首相に、靖国参拝をしないよう呼びかける意見広告」をニューヨークタイムスに掲載した。
ニューヨークタイムスはWen Jiabo温家宝元首相一家の汚職疑惑を報道したことがきっかけで、中国国内での英語と中国語のWeb Siteが閉鎖されており、北京支局の記者らも相次いで国外退去となり、中国内での取材が行えない状況が続いている。
陳氏はタイムスの中国問題の編集方針を転換させ、中国への理解を深めさせる狙いがあるという報道もある。しかし中国内でも陳氏の行動はパフォーマンスであり、実現の可能性はないと見られている。
ニューヨークタイムスの株価はことところ上昇しているが、陳氏の発表を受けて31日の終値で16ドルを超えた。これは5年ぶりの高値となる。
同社は2006年以来部数減による経営不振に襲われ、本社ビルの一部売却などでしのんでいる。2008年には投資ファンドの攻勢にさらされた。また2013年8月には、傘下のボストングローブをボストン・レッドソックスのオーナー、ジョン・W・ヘンリー氏に7000万ドル(70億円)で売却した。
現在オンライン課金を強化し、生き残りを図っている。
ニューヨーク・タイムスの発行部数は日刊紙103万部、日曜版162万部、従業員350人。
http://mobile.nytimes.com/2014/01/01/business/media/chinese-businessman-announces-bid-to-buy-stake-in-times-co.html
posted by media watcher at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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