2013年08月03日

O3b中距離通信衛星、地上8,000メートルに静止成功。16機10ビームで開発途上地域30億人にモーバイル通信提供を計画

6月25日ギアナ宇宙センターから打ち上げたソユーズロケットに登載したO3bコミュニケーション社の4機のO3b通信衛星を軌道に乗せることに成功した。この衛星はモーバイルフォーンの音声とデータをインターネットに接続するための新しいシステム。光ファイバーなどのインフラが遅れているアジア、アフリカ、ラテンアメリカ、太平洋、中東など発展途上地域の人々のデジタルデバイド(情報格差)を縮め、ブロードバンド体験を可能にしようと言うものだ。
この新しい衛星ネットワークの特徴は中距離軌道に衛星が静止するというところにある。各種の通信衛星は地上36,000キロメートルの軌道上にあるが、Ob3はそのおよそ1/4、8,067キロメートルの軌道に静止する。2013年末までに4機、2014年4機を投入する計画で、最終的には16機を予定している。
この中軌道衛星の特徴は、音声の遅れが大幅に短縮されるという点にある。通常の衛星では遅れは600ミリ秒だが、軌道の低い新衛星の遅れは100ミリ秒にとどまる。運用開始は2013年末。最初送受信対象は南太平洋ポリネシアのクック諸島。ここは24の珊瑚環礁と火山島からなる国で人口2万。主として通信衛星に割り当てられる高周波数帯Kuバンド(12G〜18GHz帯)により、ゆくゆくは対象7地域に10ビーム発信する。1ビーム1.2ギガビット/秒。
 O3bはOther 3 billion、これまでネットに接続できなかった30億人を救済するという意味が込められている。
posted by media watcher at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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