2012年10月26日

米大統領選テレビ討論第一回6720万人視聴、Twitterコメント110万件、活発な論議巻き起こる


 アメリカの大統領選挙恒例のテレビ討論が3回にわたって行われた。民主党バラク・オバマ大統領と挑戦者、ミッド・ロムニー共和党候補アメリカ国民に直接の訴え、両者が火花を散らしての論戦にのぞんでいる。10月3日夜行われた第一回の討論では、経済政策などで攻勢に出たロムニー候補が支持を広げたと見られている。ネットワーク局CBSの調査によると、誰に投票するか決めていなかった市民の46%がロムニー候補の主張に共感し、オバマ大統領への共感は22%に止まった。
 第一回の放送は三大ネットワークやケーブルニュース局など11局で夜のプライムタイムに一斉放送され、6720万人が視聴した。放送中ツイッターに寄せられたコメントは1110万件に達した。この数字はスーパーボウルやグラミー賞と肩を並べる。人々が熱心にテレビ討論を見る一方、インターネット上のSNSを通じて活発な討論を展開したことを示している。
 第二回討論は10月16日夜、態度を決めかねている一般市民に語りかける形で論戦が生放送された。テーマは失業問題、医療保険、赤字予算、エネルギーなど多岐にわたった。放送中発言の正確度に対しリアリティーチックが行われるなど、市民への情報提供がたっぷり盛り込まれた。放送後CNNの調査ではオバマ大統領が46対39と論戦を有利に進めたといわれる。また第三回めの討論は10月22日、外交問題がテーマとなった。中国に対して、為替操作国指定を求め、イスラエルと連携強化し、イラクへの強硬姿勢を見せるロムニー候補に対し、中国は潜在的パートなであると主張、またイランへの軍事攻撃には時期尚早だとロムニ−候補を牽制するオバマ大統領、二人の論争はヒートアップしたものとなった。放送後のCNNの世論調査ではオバマ氏48、ロムニー氏40という結果になった。しかし、両者の激しいつばぜり合いは続いており、オハイオ州など9つの激戦区の投票が勝敗を分けることになる。
 16日日第二回討論を報じた日本時間17日の夜のNHK「ニュースウォッチ9」では大越健介キャスターが「徹底した討論を通じて有権者が大統領の資質を見極めようとするこの伝統、うらやましいと思います」とコメントした。
 日本では、先日相次いで行われた民主党の代表戦、自民党の総裁選に見るようにNHKなど大手メディアは内輪の候補者対談や討論をくり返し行うばかり。それ以外の野党の政策や、活動を報じることがほとんどない。
選挙が近づいていると言われている今、私は消費税、原発、被災地復興、経済再建などの重要問題について、共産党、みんなの党などを含む全政党党首テレビ討論を望みたい。アメリカのように、NHK、民放が足並みを揃えて夜のゴールデンタイムをぶち抜いて放送すれば、ネット上でも議論が沸騰し、高視聴率になることは確実だと思う。

 以上の記事は10月22日付け赤旗しんぶんのコラム「波動」に加筆したものである。
posted by media watcher at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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