2012年10月05日

米大統領選テレビ討論で、ビッグバードが一躍主役に。

 米大統領選テレビ討論で、ビッグバードが一躍主役に。
 番組を制作しているアメリカ公共放送PBSの補助金およそ1億ドル(800億円)削減にロムニー候補が言及したため。「首になるビッグバード」というツイッターアカウントが発足、14万+のフォロワーが殺到している。
 経済問題でテレビ討論、ロムニー、リード
 アメリカ大統領選のテレビ討論は、ケネディー対ニクソンの例を引き合いに出すまでもなく、歴史に変化をもたらすような影響力をしばしば行使してきた。
 10月4日行われたバラク・オバマ現大統領対ミッド・ロムニー共和党大統領候補の第一回テレビ討論で、主題の一つ経済問題で討論が交わされ共和党のロムニーが6:4で討論をリードしたという結果が出た。しかし同じ日に実施された世論調査ではロムニーが縮めた支持率の差はわずか1ポイント、オバマ47対ロムニー42。ロムニー候補はこれまで相次ぐ世論調査でオバマに水をあけられていたが、このテレビ討論で流れが変わるかも知れないと見る人もいる。今後2回予定されているテレビ討論の行方が興味を誘う。
 今回のテレビ討論では4年前の第一回を上回る6720万人が視聴したとされるが、インターネットでも従来になく数多くの人々に視聴された。ウォールストリートジャーナル電子版によると、YouTubeのPolitics Channel経由で数百万がライブストリームを視聴、CNNのライブストリームは全世界で12万人が視聴、ALO/Huffingtonのネットライブ視聴は40万だった。
 ビッグバードが話題に
 大統領TV討論の司会はPBS(公共放送機構)のニュース・アンカー、ジム・レーラーが20年来つとめている。今回の討論でロムニー候補が司会のジム・レーラーとPBSに対して攻撃の矢を放ったことが話題になっている。「悪いねジム、PBSへの補助金もカットするつもりだ、君やビッグバードは好きなんだが」・・・・。
 この話題についてはオバマ候補はテレビ討論の席上では反論しなかった。
 ビッグバードはPBSの番組「セサミストリート」の黄色い大きな鳥。インターネット分析サイトによるとこの発言の直後、ビッグバードに同情する書き込みがツイッターに14万件殺到した。その後1分間に17,000件ずつ増殖を続けている。また「firebigbird」というサイトが立ち上がり瞬く間にフォロワーを広げている。共和党の経済政策を「ビッグバードすら殺す」と非難する意見が多いが、「経済問題を巧みなジョークで語るセンスがある」、とロムニーを評価する意見も多い。
 PBS米公共放送の12年度予算は4億4520万ドル(450億円)。そのうちの23%が政府の財支出、それ以外は民間企業や視聴者の寄付でまかなわれている。番組は民放の娯楽に比べ、文化的水準が高いといわれている。また国際的にも認められている優れた報道番組を数多く制作している。

posted by media watcher at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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