2012年09月13日

毎日放送「たね蒔きジャーナル」週一回放送で(金曜日)で存続へ

毎日放送「たね蒔きジャーナル」週一回放送で(金曜日)で存続へ
毎日放送のラジオ番組「たね蒔きジャーナル」(月〜金21時―23時)が今年秋の番組改編で打ち切りになるといううわさが流れていたが、一転、週一回の番組として存続することが決まった。
同局の水野晶子アナウンサーがキャスターを務めるこの番組は、以前からファンが多いことで知られ、数少ない本格的ラジオ報道番組として人気があった。特に昨年3月福島原発事故の直後、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所)がレギュラー出演するようになって以来視聴者が急増した。小出裕章氏出演の解説部分は文字に書き起こし毎回ネット投稿する視聴者がいるほか、動画投稿サイトにも放送の音声が聴けるようになって、全国的に知られる番組となった。
ところが毎日放送がラジオ編成を2012年秋から全面的に改定、人件費削減のため報道色を薄めようとしている、「種蒔きジャーナルも打ち切りになる」という情報がネット上に流れた。関西電力の圧力もあったのではないかと言う噂が加わって拡散、番組継続を求める声が急速に広がることとなった。
8月中旬には放送の継続を求める会も発足、8月27日と9月11日の2回にわたって代表の湯浅誠氏(反貧困ネットワーク)、石井彰氏(放送作家)らが毎日放送を訪問、放送を打ち切らないよう求めた。継続を求める会は、場合によっては市民が放送料金を払ってでも続けたいと申出て、賛同者から集まった965万円を持参したという。話合いの席上、この募金を提示したが、毎日放送は受け取らなかった。
この番組は今年3月、原発事故の報道が評価されて「坂田記念ジャーナリズム賞」の特別賞を受賞している。また関西ローカル番組であるのにも関わらず、東京新聞が特報部面で打ち切り問題を大きく報道、また朝日新聞のコラム「窓、論説委員室から」が「一つのラジオ番組を存続させてほしいと、これほど多くの人が声をあげる例は聞いたことがない」と書くなど、存続させる運動は異例ともいえる反響を呼んでいた。

以下長文ですが、毎日放送への申し入れ文です。時間のあるかたは一読下さい。

毎日放送ラジオ『たね蒔きジャーナル』の放送継続をお願いします。
    
 関西はもちろん、全国の聴取者から信頼と高い評価を受けている毎日放送(MBS)ラジオのニュース番組『たね蒔きジャーナル』(平日21時〜22時)が、10月の番組改編で突然打ち切られようとしています。
 同番組は2009年10月に始まった関西ローカルのニュース番組で、民放ラジオでは数少ないラジオ報道セクションが制作しています。花になれば大きく取り上げられるニュースを、独自に取材して「たね」の段階から取り上げる取組みを続けてきました。
 特に東日本大震災、東京電力福島原子力発電所の爆発事故後は、政府や東京電力の発表報道に頼らない独自の報道を続けてきました。小出裕章京都大学原子炉実験所助教が連日ゲスト出演、難しい科学技術を図表に頼らず言葉だけでわかりやすく、問題点と危険性を指摘して聴取者から高い信頼を得てきました。(小出さんの番組中の発言は「知りたくないけれど、知っておかねばならない 原発の真実」幻冬舎から2011年9月に出版)また「水俣病患者の認定申請打ち切り」「オスプレイの日本配備」などの大切な問題を番組全体で取り上げ、当事者や関係者の声をじっくり聴いて伝えるなど、真っ当な報道番組としての姿勢を貫いてきました。
 現在、月〜水曜と金曜は水野晶子アナウンサー(水野アナは06年ギャラクシーDJパーソナリティ賞、08年放送ウーマン賞を受賞)木曜は千葉猛アナウンサーが担当。番組の一連の原発報道が評価されて、坂田記念ジャーナリズム賞特別賞を今年3月に受賞しました。
 またMBSラジオの報道セクションは、ラジオドキュメンタリーの制作にも積極的に取組み元日本兵の証言を綴る「おれは闘う老人となる」が09年日本放送文化大賞グランプリ、「作業員が語る福島第一原発」が、今年日本民間放送連盟賞ラジオ報道で近畿地区一位に輝くなど目覚ましい成果をあげてきました。
●『たね蒔きジャーナル』打ち切りの理由は人件費の削減? それとも・・・・
 なぜ番組が打ち切られようとしているのでしょうか? 番組打ち切りの理由となりやすい聴取率は前時間帯の番組より高く、この番組を聴く聴取者が数多くいることを証明しています。「脱原発報道・・・・打ち切り危機」と報じた、8月1日付け朝日新聞(西日本版)は「番組関係者によると、人件費削減などを理由に打ち切る方向という。『脱原発の報道姿勢に批判的な社幹部もいた』と明かす関係者もいる」と書いています。 
 関西のラジオに詳しい関係者に聞くと「CMの売り上げ低迷が続き、どのラジオ局も人件費削減が最大の課題。MBSではラジオ報道つぶしが何度も行われてきた。前回の機構改革でラジオ報道部を潰し、今回は番組そのものをなくそうとしているのでは」とのことでした。
 MBSには関西電力に屈した前例があります。テレビのドキュメンタリー「映像○○」シリーズで、小出さんら京都大学原子炉実験所の人たちを取り上げた「なぜ警告を続けるのか」を放送。関西電力がクレームをつけスポットCM出稿をキャンセルして、MBSは原発の社内研修会を開くという、およそ報道機関としては考えられない対応をしたことがあります。
 また今年6月からは、大飯原発の再稼働に合わせ関西電力のテレビCMを再開しています。 MBSは今回の番組打ち切りに「9月の番組改編発表まで一切コメントできない」としていますが、社内では10月新番組の準備が着々と進められているとも言われています。

●『たね蒔きジャーナル』の存続を願う市民の参加から、放送の未来が生まれます。
 「番組の打ち切り濃厚」という情報が7月末に流れると、7月31日には番組の存続を願うリスナー30人余りがMBS前に集まり「番組への愛と感謝と存続のお願い」をしています。また番組の存続をお願いするインターネット上の署名活動も8月3日から始まり、8月31日までに二千人という当初の目標をはるかに超えて、関西だけでなくwebなどで聴いている北海道から沖縄、そして世界中の聴取者から「番組の存続を願う」3469人もの(8月14日現在)署名が集まり、今も増え続けています。(オンライン署名サイト「署名TV」参照)
 特に福島で切実な想いで番組を聞き続けている人たち、また福島から各地に避難している人たちのコメントを読むと、胸が引き裂かれそうな気持ちになります。
 そして「たね蒔きジャーナル」に出演してきた小出裕章京都大学原子炉実験所助教や鎌田實諏訪中央病院名誉院長らを中心に「番組の経費削減に協力するため無料でゲスト出演しよう、市民による番組への協賛で番組を支えるためカンパを集めて番組のスポンサーになろう」という、新たな呼びかけも始まっています。(目標額は1000万円)
 私たちは、こうした動き呼応して、様々な取組みを始めます。こんなにも聴取者に愛され必要とされている番組を打ち切ることは、毎日放送だけでなく日本のラジオにとって、また真実を追求する報道にとっても、大きな痛手となることを憂慮しているからです。
 MBSは、多くの聴取者の番組継続の願いを受け止め、存続を決断されるよう要望します。
posted by media watcher at 15:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。たねまきジャーナルの存続について心を痛めている者です。
この記事の内容は確かなのでしょうか?
公式には19日発表だと思うのですが。
Posted by たねまきファン at 2012年09月13日 16:54
こんにちわ。

この記事、フライングでしかも真実でなかったですね。
残念ですが、種まきジャーナルは、皆に惜しまれて終了です。
ところで、記事の訂正はされないのでしょうか??
Posted by 種まき大好きOL at 2012年09月19日 23:21
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
Media watch.gif

隅井孝雄のメディア・ウォッチブログ