2012年01月02日

NHK紅白レディー・ガガの歌詞、一部スキップと抗議の動き、強烈な反人種差別、性差別歌詞を字幕から閉め出した?

NHK紅白レディー・ガガの歌詞、一部スキップと抗議の動き、強烈な反人種差別、性差別歌詞を字幕から閉め出した?

紅白歌合戦に出場したレディー・ガガの歌詞字幕が問題になっている。
ガガは12月31日NHK [ 紅白歌合戦]に録画で出演、You and IとBorn This Wayの二曲を歌った。
問題は二曲目。この曲は元々、差別に抗して自分自身を生きようと、苦しみの中にある人々を励ますメッセージ性の高い曲。NHKの字幕の中にさらりと「貧富の差も、肌の色も、国籍も関係ない」、「性的好みなどどうでも良い」と訳が出るのだが、彼女の英語の歌詞はきわめて具体的だ。
字幕の部分のガガの英語は次のようなものだ。
Whether you’re broke or evergreen
You’re black, white, beige, chola descent
You’re Lebanese, You’re Orient
Whether life’s disabilities
Left you outcast, bullied, or teased
Rejoice and love yourself today

No matter gay, straight, or bi
Lesbian, transgendered life
I’m on the right track baby
I was born to survive
NHKの字幕と実際の歌詞の間には大きな開きがある。
「肌の色も、国籍も」は正確に言えば「黒人、白人、混血、ヒスパニック、レバノン人、東洋人」であり、「性的好み」も「ゲイ、ストレート、バイセクシャル、レスビアン、トランスジェンダード」と詳細に述べられている。トランスジェンダードはまだなじみが薄い言葉だが、日本では「性転換者」あるいは「性同一性障害者」と依然として差別感の残る呼ばれかたでされている。それはさておいて、字幕では表面的な歌詞に聞こえるのだが、ガガが社会の片隅に追いやられ自信を失っている一人一人に「自信を持って立ち向かおう」と非常に強いメッセージを送っていることが良くわかる。
この歌を選んだ彼女は東日本大震災の被災者への激励の気持ちをも込めていたに違いない。震災直後から支援を呼びかけ、7月には東日本を訪れたコンサートを開いている。もう一曲のYou and Iでは歌詞の一部を変えて日本への親近感を示した。
NHKがテレビの字幕を省略したのは理解出来ないわけではない。何しろ、テンポの速いロックやラップのリズムに歌詞がぎっしりつまっているのだ。NHKを批判するものではないが、結果として彼女の激しい社会的メッセージが薄められたことは疑いのない事実だ。それはテレビの限界を示しているものなのかも知れない。
それでも私はレディー・ガガの歌が、視聴率40%を超えた番組の中で放送され、多くの人々に心に届いたことは意味のあることではなかったかと思う。

Born This Way, YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=wV1FrqwZyKw
Born This Way, 日本語完訳つき
http://www.youtube.com/watch?v=1KPs0q9cT5g
posted by media watcher at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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