2011年09月09日

アナログ消滅のその日、私はテレビのその後を考えた。地上波テレビの未来は暗いが、BSチャンネルには活気がある。

 アナログ消滅のその日、私はテレビのその後を考えた。
      地上波テレビの未来は暗いが、BSチャンネルには活気がある。

 7月24日、テレビの過去を振り返り、そのありかたを考える番組がいくつか放送された。ご存じアナログ消滅の日である。我が家ではアナログテレビを温存していたが、ケーブル経由で地上波を受信しているためカウントダウンで正午を迎えたのに、画面はそのまま。デジタル化という「歴史的変化」を実体験するには至らず、テレビが現在を引きずったまま連続していると言う印象が強く残った。
 かつては毎年NHKや日本テレビがテレビの誕生とその興隆を誇る開局記念特集を放送したものだったが90年代の後半、すっかり姿を消し、代わりにインターネット時代の中で放送をどう展望するのかと言う問いかけに変わった。それも今やすべて語り尽くされた感がある。
 NHK「そのときみんなテレビを見ていた」はこれまでの歩みに焦点をあてた。ニュース報道に加え、
民放やNHKの人気番組おなじみ名場面が次々紹介され、最後はスカイタワーのそそり立つ映像で締めくくった。日本テレビ「テレビ60年、これまで、これから」はエンタメとしては楽しめる構成だった。    「11PM」、「箱根駅伝」など自社物にこだわった人気番組の思い出をアレンジ、テレビ文化の変遷のおもしろさを際立たせた。カウントダウンに立ち会った徳光アナが心なしか気落ちした様子を見せたのはテレビの現状を象徴する光景だったかも知れない。
一連の番組の中で濃い中身だったのは「BSおおいなるフロンティア」だった。BS24年の歩みの中で、地上波にない特徴を身につけてきた。長時間の放送枠、外部の表現者との連携、ハイビジョン系番組の開発などである。
 全面デジタル化によってBSの視聴者が増大し、チャンネルも18にまで拡大する。BSが切り開いた、新しい技術との連携、映像の記録が記憶に深化する新しい表現手法などは、今後のテレビ放送の主流になる可能性もある。 

 以上の記事は放送専門誌「Galac」2011年10月号に掲載された、執筆は2011年8月9日
posted by media watcher at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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