2011年04月15日

ジョン・ルースアメリカ大使の精力的なTwitter作戦。日本語も多用。米軍の動静がよくわかる。

ジョン・ルースアメリカ大使の精力的なTwitter作戦。日本語も多用。米軍の動静がよくわかる。

 US ambassador to Japan John V Roos has been writing more than 50 twitters daily.
It is possible to see how US military forces deploying personnel to rebuilt Tohoku Japan.
アメリカのジョン・ルース駐日大使は4月14日、Twitterに英文で仙台空港再開に果たしたアメリカ空軍の尽力を賞賛、日本語で「仙台空港の瓦礫撤去作業にあたる米空軍」のビデオ映像を投稿した。
仙台空港が復旧して、4月13日羽田などからの航空便が一部再開されたが、これは当初の見通しより格段に早いとみられている。津波が持ち込んだ大量のガレキ撤去などにアメリカ軍が全面協力したため、予想よりも早く整備されたといえよう。彼らは戦場での飛行場建設、修復などを行う専門部隊とみられる。仙台空港の二階のターミナルビルはまだ使えないし、発着便の本数は限定されるが、東北地域の復旧の大きな助けになるだろう。
 ルース大使は今回の震災発生直後3月13日から、アメリカの支援の様子を毎日Twitterで語り続けている。見事な広報作戦といわざるを得ない。
 私がアメリカ海軍の第七艦隊が19の艦船、140の航空機、18,282の兵員で支援作戦を展開していると知ったのもルース大使のTwitterからだった。発信量は1日40−50本前後、つまり20分-30分間隔で投稿しているということになる。日本語で書くのはそのうち10−15本ぐらいだが、「コカコーラ、ウオールマート、ディズニー」が4000万ドル寄付、などアメリカの様々な支援の動き、「雪の上で待つ人を救援した米軍ヘリの映像」などが次々に報じられている。
 政治色、宣伝色はそれほど強くはないが、それでも「かけがいない同盟国日本の支援に大々的なトモダチ作戦を続ける」などアメリカの基本戦略もきちんと売り込んでいる。
 ルース大使は、その一方で被災地を含む全国の学校をこまめに回って、学生との対話で親米意識の向上に尽力していることで知られる。その彼にとって多くの人々、若者の目に触れるTwitterはまたとない情報手段だということだろう。
 ジョン・ルース大使は弁護士出身。2008年のアメリカ大統領選の際オバマ陣営の資金集めに活躍、オバマ側近といわれた。2009年8月駐日大使として着任、2010年の広島原爆追悼式典には、アメリカ大使として初めて出席した。着任以来大学、高校などをしばしば訪問し日本の若者との対話を行っている。これまで大使の経験がなく、政治の世界にも関わりがほとんどなかったことから異例の人選だとみられている。当初は選挙の論功人事と揶揄されたが、きまじめで控えめな人柄は日本で好感を持って迎えられているようだ。
 ルース大使が刻々伝えるアメリカ軍の全面的な復旧支援は日本にとってありがたい援軍であることに異論はない。しかしアメリカにとって日米合同軍事作戦を、ほかならぬ日本本土で、しかも演習ではなく本格的に展開するという、またとないチャンスとなったともいえる。
 横田に設置された事実上の前線司令部であるJSF(日米統合支援部隊)が被災地支援、原発事故の対策などすべてを取り仕切っている。統合とはいうが司令官は横田基地の米軍司令官、自衛隊が全面的にアメリカ軍の傘下に入る。震災、原発という「有事」に対し、米軍の指揮のもと自衛隊を組み込んだ全面作戦が展開されているというわけだ。日本側の連絡チームは横田に常駐する。日米防衛協力ガイドラインの実践である。
 このような有事作戦を、「友達」のありがたい支援だ、とみるのを否定するつもりはないが、実戦を想定した米日共同作戦準備行為という危険な側面があることを忘れてはならないと思う。

@AmbassadorRoos
posted by media watcher at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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