2010年01月24日

グーグル対中国政府、検閲をめぐって対立表面化、わたしのHPも検閲対象?

 隅井孝雄のメディアウオッチ No. 1001(通算186)
 
2010.1 23  

 
グーグル対中国政府、検閲をめぐって対立表面化、わたしのHPも検閲対象?
                   
 

113日、インターネット検索の大手Googleは、昨年来検閲が強化され、グーグル上のさまざまなサイトにたいするハッカー攻撃が激しくなっているとして、検閲に協力できないという姿勢を明かにした。中国政府の対応次第では中国のマーケットからの全面撤退を辞さないという。

グーグルは2006年に中国に進出したが、中国政府の検閲の要求を受けいれたことからアメリカ議会に喚問されるなど、批判をうけてきた。中国のインターネット人口は36000万、中国の検索サイト「百度」(Baidu)63.9%という圧倒的シェアーをもっているが、グーグルも31.3%を確保している。(BBCニュースによる)

グーグルの説明によると、中国内外の反政府活動家などのサイトに侵入するケースが相次ぎ、ページやメールが自動的によみとられているという。危険はグーグルのホストコンピューターにも及んでいるようだ。ハッキング攻撃は中国本土から台湾を経由しているが、グーグルでは背後に中国政府がいるとみている。ニューヨークタイムスによればクリントン国務長官は「グーグルに対する一連のインフィルトレーション(侵入)には重大な関心をもっている」と語り、暗に中国政府を非難した。中国外務省報道官は「海外のオンライン事業が中国でビジネスを行なう場合、中国の法律にしたがうのは当然だ」と発言している。グーグルが中国にとどまるかどうかは中国の出方次第だ。

 14日以降中国本土から「天安門事件」を検索すると、記事や写真にアクセスできるようになり、ダライラマの写真も取り出すことが出来る様になったとBBCは伝えている。グーグルの中国本社(Google.cn)が検閲への協力をやめたためだと見られる。

私がこの問題に関心を持つのは私自身のサイトも中国ではブロックされているからだ。昨年9月私の大学の教え子のひとりが深に転勤した。以前から私のブログやホームページに協力してもらっているのだが、着任早々「先生のページにどうやってもアクセスできません」という。思い当るのは私の大学での授業のレジメやブログの記事で天安門やチベット暴動などの記述があることだ。以下は「世界を変える衛星放送」と題した私の授業の一部である。

19895月ソビエトのゴルバチョフ書記長が中国を訪問し、人民大会堂で首脳会談が開かれることになった。中ソ間では30年来対立が続いていたこともあり国際的な注目を集めた。歴史的な会談を取材するため世界中のメディアが集まった。CNNはフライアウエイとよばれた可搬式衛星アンテナを天安門広場に持ち込んで中継を始めた。おりしも天安門は民主化を要求して学生が広場に座り込みを続けていた。ゴルバチョフ歓迎の式典は中止され、メディアの関心は学生に向けられた。中国当局は政府が管理する衛星回線による海外向ニュース送信を禁止した。520日、自前のアンテナと衛星で放送を続けるCNNに対して中国政府は衛星通信の撤去を求めた。民主化を求める学生の行動を世界の目から遮断する為であった。CNNはやむなく放送を中断し、切断された映像と音声は世界中に事態の深刻さを知らせた。そして64日、軍の戦車が学生を広場から一掃し、多数の負傷者が出た」。

私のホームページへの中国内でのアクセスが回復したかどうか、123日現在まだ確認できていない。 

 
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