2008年08月17日

北京五輪開会式、NBC18.6%、3420万人の高記録、ただし12時間ディレイ,中国98,1%8.42億人、世界20億人が視聴か?

 隅井孝雄のメディアウオッチ No. 0805(通算165)
  2008.8.17 
 

北京五輪開会式のテレビ放送は全世界で中国だけでも84200万人、全世界で20億人が視聴したという。足跡の花火映像がグラッフィックだったなどの、ニセモノ騒ぎをよそに世界中の熱狂が続いているが、オリンピック放送のために世界の放送権料(151700万ドル)の半分以上、89400万ドルを拠出したアメリカのテレビネットワークNBCが高視聴率、高広告収入を手にしてほくほく顔だ。

NBCは北京五輪開会式を12時間遅れの東部時間午後730分から深夜まで放送したのだが、プライムタイムにぶつけたシフト作戦が功を奏して3420万人、視聴率18.6%を獲得した。これはロサンゼルス五輪、アトランタ五輪などアメリカ国内で行われたオリンピック開会式以外の記録をすべて上回るものである。開会式はインターネットでもアテネの107000万ページビューを記録した。NBCではインターネットとの相乗効果がテレビの視聴率を押し上げたとみている。

 四日目の12日までの平均テレビ視聴者は3040万人、17.1%、シェアー304日間の視聴者累計は15700万人となり、アテネ五輪の4日間14200万人を1500万人も上回った。NBCのオンラインサイトNBC Olyumpics.comも好調で4日間に1350万ビデオストリームを記録したがこれはアテネの場合より220万ストリーム多い。

 テレビ視聴好調の理由はアメリカの時間にあわせて重要な競技を北京時間の早朝(アメリカ東部時間の夜)にもってくるなどオリンピック競技が組み立てられている上、第1日目から金メダルを増産しているマイケル・ヘルプスの功績が大きい。日曜日夜の400メートルリレーでは、ヘルプスの活躍を見るため午後930分の視聴者3440万人、視聴率は21%、シェアー32だった。

 NBCのオリンピック放送のCM売り上げは10億ドル超えるものとみられる。オリンピック中継の制作費およそ1億ドルとして、巨額なオリンピック放送権投資は回収できる見通しだ。

 ちなみにNHKの北京オリンピック開会式の視聴率は37.3%、シェアー56.2%であった。これも記録的高視聴率である。関心の高さは言うまでもないが、北京との時差が1時間、プライムタイムのど真ん中の放送という好条件が原因だ。アテネ五輪の開会式は12.7%(午前240分からの放送)、シドニー五輪の開会式は30.9%(午後555分からの放送)だった。

 注

 中国の開会式視聴率98.18.4億人は中国の調査会社CTRCCTVの子会社)による。

 全世界の視聴者数20億人はニールセンのデータをもとにした中国国際放送の発表による。別の調査会社CSMメディアリサーチの集計を元に報じた「中国ニュース通信」は世界で10億人以上が開会式を見た、と報じている。

posted by media watcher at 12:03| Comment(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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