2020年01月20日

 ゴーン氏、レバノンにいる、驚愕の日本脱出

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 2020年元旦の新聞の一面トップに「ゴーン被告、今レバノンにいる」と大きく掲載され、人々を驚愕させた。天下泰平、令和を祝うつもりでいても、日本の司法の不手際は世界中の物笑いの種となった。保釈中であり裁判を前にした人物の海外逃亡は聞いたことがない事態だ。保釈保障金は15億円、没収されてもゴーン氏にとっては苦にはならない金額だ。
 日本脱出経路
 日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン氏のレバノンまでの足取りは、新聞報道などを総合すると、以下のようなものだった。
 彼が港区の自宅を出たのは12月29日午後14時半ごろ。防犯カメラには帽子とマスク姿で写っていた。六本木のホテルでアメリカ人2人と合流、16時半ごろ品川駅から新幹線で、大阪に向かった。19時半ごろ新大阪にからタクシーで、20時ごろ、関空近くのホテルに入り、そこからは息できる穴が開いた大型の箱に潜んで関西空港のプライベート口から22時過ぎ入った。23時過ぎ関空から離陸し、トルコ・イスタンブール経由で翌30日、レバノンに到着したとみられる。フランステレビは、会うことを禁じられた妻キャロルさんとゴーン氏がワインを酌み交わす映像をのせた。
 周到に準備
 米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版が逃亡の経緯を詳しく報じている(1/6)。それによると、多国籍の10〜15人が関与、チームは20回以上来日、地方空港を10ヵ所下見したという。その中で保安検査が甘く、プライベートジェットなどへの出入口などが無防備な関西空港を選んだようだ。
 付き添ってレバノンまで同行した男性は二人ともアメリカ人。そのうちの一人は米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)出身者だ。
 ウォールストリート・ジャーナル電子版はゴーン氏が潜んだ「黒い箱の写真」も掲載している。
 記者会見、人数絞り込む
 ゴーン氏は1月8日午後3時(日本時間午後10時)、逃亡先のレバノンの首都ベイルートで記者会見を開いた。世界中の記者たちが集まったが、ゴーン氏が選別し、日本のメディアではテレビ東京だけであった(数時間後朝日、NHK、小学館のインタビューに応じた)。テレビ東京は折からバラエティー番組を放送中だったが急遽中継放送に切り替えた。会見場に入ったテレ東記者の「日本で尊敬されているのに、日本の法律を破ったのはなぜ」質問に対し、ゴーン氏は「私は法律を破ったが、日本の検察が違法行為をしていることが問題ではないか」と自らを正当化した。
会見では144分の長丁場に及んだが、自身の自己弁護に1時間以上費やし、日産と日本の検察と司法制度を批判した。しかし「皆さんメディアは興味を持っているだろうが、どのようにして脱出したかは話をしない」とくぎを刺した。
 100億円を自由に動かした
 日産自動車の最高経営者(CEO) についたのは1999年、経営危機を救うとして君臨した。赴任当時はルノーの上席副社長その後日産の社長に上り詰めた。2017年、社長兼CEOを退任して会長職に就任したが、本人によると、「日産でクーデターあり、日本政府と検察が加担して私を逮捕した」という(逮捕は18年11月)。
 容疑は金融取引法違反(2010〜17年度役員報酬総額約91億3900万円)、特別背任(総額約18億6000万円)で東京地検特捜部が逮捕、日産の会長職を解任され、2019年には特別背任罪で追起訴された(19年4月)。
  
 「裁判があれば、証拠を公開する」というが、ゴーン氏は日本に戻るつもりはない。想像を越える大金が動いたことは明らかだ。金持ちと庶民の格差の典型を見る思いがする。 

 機関紙協会 宣伝と組織、2020年2月号 隅井孝雄 1
posted by media watcher at 16:03| Comment(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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