2020年01月22日

カルロス・ゴーン、会見から日本メディア排除、“彼らはどの社も同じ報道をする”と批判

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年の瀬、日本を脱出しレバノン、ベイルートに“帰国”、世界を驚かせたカルロス・ゴーン氏は1月8日午後3時(日本時間午後10時)、逃亡先のレバノンの首都ベイルートで記者会見を開いた。世界中の記者たちが集まったが、ゴーン氏が選別し、日本のメディアではテレビ東京だけであった(。テレビ東京は折からバラエティー番組を放送中だったが急遽中継放送に切り替えた。会見場に入ったテレ東記者の「日本で尊敬されているのに、日本の法律を破ったのはなぜ」質問に対し、ゴーン氏は「私は法律を破ったが、日本の検察が違法行為をしていることが問題ではないか」と自らを正当化した。
 会見では144分の長丁場に及んだが、自身の自己弁護に1時間以上費やし、日産と日本の検察と司法制度を批判した。しかし「皆さんメディアは興味を持っているだろうが、どのようにして脱出したかは話をしない」とくぎを刺した。
 日本メディアからの抗議を受けて、2日後の1月10日、朝日新聞、NHK、小学館との3社を招いての代表記者会見に応じた。この会見を報じた毎日新聞は次のような記事を掲載している。「8日の会見にはゴーン被告は自身に対して批判的な論調を取る社を事前に排除し、多くの日本メディアが出席できなかった。10日の代表取材でゴーン被告は“日本のメディアはどの社も同じ報道をするので、2、3社入れれば彼らが伝えるだろう”と弁明した」。(ベイルート時事)
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2020年01月20日

 ゴーン氏、レバノンにいる、驚愕の日本脱出

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 2020年元旦の新聞の一面トップに「ゴーン被告、今レバノンにいる」と大きく掲載され、人々を驚愕させた。天下泰平、令和を祝うつもりでいても、日本の司法の不手際は世界中の物笑いの種となった。保釈中であり裁判を前にした人物の海外逃亡は聞いたことがない事態だ。保釈保障金は15億円、没収されてもゴーン氏にとっては苦にはならない金額だ。
 日本脱出経路
 日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン氏のレバノンまでの足取りは、新聞報道などを総合すると、以下のようなものだった。
 彼が港区の自宅を出たのは12月29日午後14時半ごろ。防犯カメラには帽子とマスク姿で写っていた。六本木のホテルでアメリカ人2人と合流、16時半ごろ品川駅から新幹線で、大阪に向かった。19時半ごろ新大阪にからタクシーで、20時ごろ、関空近くのホテルに入り、そこからは息できる穴が開いた大型の箱に潜んで関西空港のプライベート口から22時過ぎ入った。23時過ぎ関空から離陸し、トルコ・イスタンブール経由で翌30日、レバノンに到着したとみられる。フランステレビは、会うことを禁じられた妻キャロルさんとゴーン氏がワインを酌み交わす映像をのせた。
 周到に準備
 米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版が逃亡の経緯を詳しく報じている(1/6)。それによると、多国籍の10〜15人が関与、チームは20回以上来日、地方空港を10ヵ所下見したという。その中で保安検査が甘く、プライベートジェットなどへの出入口などが無防備な関西空港を選んだようだ。
 付き添ってレバノンまで同行した男性は二人ともアメリカ人。そのうちの一人は米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)出身者だ。
 ウォールストリート・ジャーナル電子版はゴーン氏が潜んだ「黒い箱の写真」も掲載している。
 記者会見、人数絞り込む
 ゴーン氏は1月8日午後3時(日本時間午後10時)、逃亡先のレバノンの首都ベイルートで記者会見を開いた。世界中の記者たちが集まったが、ゴーン氏が選別し、日本のメディアではテレビ東京だけであった(数時間後朝日、NHK、小学館のインタビューに応じた)。テレビ東京は折からバラエティー番組を放送中だったが急遽中継放送に切り替えた。会見場に入ったテレ東記者の「日本で尊敬されているのに、日本の法律を破ったのはなぜ」質問に対し、ゴーン氏は「私は法律を破ったが、日本の検察が違法行為をしていることが問題ではないか」と自らを正当化した。
会見では144分の長丁場に及んだが、自身の自己弁護に1時間以上費やし、日産と日本の検察と司法制度を批判した。しかし「皆さんメディアは興味を持っているだろうが、どのようにして脱出したかは話をしない」とくぎを刺した。
 100億円を自由に動かした
 日産自動車の最高経営者(CEO) についたのは1999年、経営危機を救うとして君臨した。赴任当時はルノーの上席副社長その後日産の社長に上り詰めた。2017年、社長兼CEOを退任して会長職に就任したが、本人によると、「日産でクーデターあり、日本政府と検察が加担して私を逮捕した」という(逮捕は18年11月)。
 容疑は金融取引法違反(2010〜17年度役員報酬総額約91億3900万円)、特別背任(総額約18億6000万円)で東京地検特捜部が逮捕、日産の会長職を解任され、2019年には特別背任罪で追起訴された(19年4月)。
  
 「裁判があれば、証拠を公開する」というが、ゴーン氏は日本に戻るつもりはない。想像を越える大金が動いたことは明らかだ。金持ちと庶民の格差の典型を見る思いがする。 

 機関紙協会 宣伝と組織、2020年2月号 隅井孝雄 1
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2020年01月19日

阪神淡路大震災から25年が経った。高速道路倒壊と、私が送った一枚のファックス

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 あの日、その時私はニューヨークのロックフェラービルの一室にいた。その第一報をCNNのニュースで知った。画面には高速道路が倒壊している様子が写った。まさか想像もできない有様だった。日本とアメリカ東部時間は14時間の時差がある。CNNのニュースは前日16日午後4時の冒頭だった。
 その日の1年前、ロスで高速路倒壊
そのちょうど一年前、1994年1月17日、時間もほぼ同じ午前4時30分、アメリカ、ロサンゼルス、ノースリッジ地方を震源として大規模な地震が発生した。その時、カリフォルニア州道14号、サンタモニカ高速道路、など30キロメートルにわたって、高速道路網が破壊した。多くのテレビキャスターたちは、地震国日本では高速道路は周到に建設されているから、このようなことは起こりえないとコメントしていたのを私も聞いていた。アメリカ市民は誰しもが、アメリカの高速のもろさを、慨嘆したものだ。
 そんないきさつがあって、高速倒壊映像はいやというほど繰り返し放送された。
 
 ニューヨークから送った1枚のファックス
 95年1月17日、ニューヨークで阪神淡路大震災の映像を前にした私は、繋がることを期待してラジオ関西に「皆さん無事ですか」という文面のfaxを送った。私はその頃、「谷五郎モーニング」という番組で、ニューヨークから月2で番組出演していたという縁があった。
かしたら谷さんがスタジオにいるかも しれない、日本では早朝だが、ラジオ局だからスタッフいるに違いない、と思い、安否を問うファックスを出した。
 後になって聞いたことだが、半壊した局舎で、私の出したfaxは生きていたそうだ。地震発生から間もない時間に、神戸の真裏のニューヨークから届いた一枚のfax。これを見たスタッフ、出演者は自分たちが体験中の地震がとてつもなく大きいもので、世界中にニュースが広がり続けていることを、この時初めて知ったのだということを後になって知った。
 谷五郎さんは局アナとも交代しながら、CMを抜きで阪神淡路大震災の災害報道を3日間続けたという。その間、安否情報や生活情報は3万件を超えたそうだ。
 谷五郎さんは今でも同じ番組で、ラジオ関西への出演を続けていると、朝日新聞が紙面で報じた。(1/10朝日新聞)
 私が送った一枚のFaxはラジオ関西で大事に保管され、後にラジオ関西の震災記録誌に刻まれた。
 隅井孝雄

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2020年01月14日

2020年 厳しい時代の到来 充実迫られる報道番組、. 

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 写真、1.サンデー・モーニング、2.殺害されたソレイマニ、3.ベイルートのゴーン記者会見、4. 「わが国の新型戦略兵器を目にするだろう」と国営テレビで語る金正恩、5.カジノ汚職秋元ほか5人の議員も
 前年暮れの12月30日から1月5日まで一週間、テレビは完全に休日ムード。ニュース、報道系番組がほとんどない中、TBS系で全国放送された「サンデーモーニング新春スペシャル〜“幸せ”になれない時代」(1/5, 7:30~10:00)を見て、激動から始まった日本と世界の2020年の幕開けを身近に知ることができた。
 ドローンの空爆でイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が殺害された(1/3)というニュースには驚愕した。イランは「アメリカに報復」を宣言、トランプ政権は中東に約3000人の兵士を増派するとし、一挙に世界が緊張した。
 保釈中だったカルロス・ゴーン被告が「私はレバノンにいる」と声明は発したことは伝えられていたが(12/30、日本時間12/31)、くわしく知ったのはこの番組であった。保釈中、渡航や妻との接触禁止が条件だったが、夫妻がワインをたしなむ写真は挑戦的とすら思った。
日本国内では、カジノを巡る中国企業との汚職で秋元司衆議院議員が逮捕(12/25)された後、その他5人の議員にも現金が配られたとされ(1/4)、名前、写真入りで報じられた。
 また「世界はわが国の新たな戦略兵器を目撃するだろう」と金正恩労働党委員長が発言する朝鮮中央テレビの映像(1/1)も映し出した。
 番組はこの後、張本勲、王貞治両氏のスポーツを挟み、後半の特集で分断と格差が深まる混乱の世界を分析、待ち構える2020年を展望した。
テレビはこの間エンタメ一辺倒。NHKニュース7だけは定時放送を続けたが「かんぽ」報道差し止めの余波もあり、信頼を大きく低下させている。
サンデーモーニングは視聴率が15%前後を確保している人気の長寿番組だ。一週間の最新かつ重要ニュースを俯瞰し、その時々の専門家5人のゲストが司会と討論しながら問題点について解説する手法が“まとめてニュースがよくわかる”と視聴者を引き付けている。年末年始、娯楽番組の洪水の中で、世界と日本の厳しい時代の到来を捉えた唯一の番組であった。
 視聴者がニュースを必要とする時代の到来だ。テレビは自立した報道機能の大幅な充実が必要ではないか。(すみいたかお、ジャーナリスト)

 1/13/20 赤旗ラジオテレビ欄、コラム、波動
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