2019年10月11日

昭和天皇の反省? NHK天皇と「戦争」テーマ、終戦特集に組み込む

1910 タイトルIMG_5088.JPG1910 吉田IMG_5090.JPG1910 天皇おことばIMG_5091.JPG
昭和天皇の”反省”?
写真、1.番組タイトル、2.反省を阻んだとされた吉田茂、3.「おことば」、
 7月下旬から9月上旬にかけて数多くの「終戦関連報道番組」が放送された。今年の特色はNHKに、新たに“天皇が戦争についてどう考えていたか”というテーマが加わったことだ。「運命の御前会議」(7/31歴史秘話ヒストリア)、「全貌二二六事件」(8月15日NHKスペシャル)、「昭和天皇は何を語ったか」(8/17NHKスペシャル、9/7ETV特集)などである。
 NHKは新資料として初代宮内庁長官を務めた田島道治氏の遺族から寄贈された「拝謁記」を8月16日のニュースウォッチ9で報道した。昭和天皇と田島長官の対話形式で、敗戦直後の天皇の“知られざる気持”が克明に記された秘録として紹介、一連のニュースと「昭和天皇は何を語ったか」などで、戦争を二度とくりかえさないため、国民の前で“深い悔恨と反省の気持ちを表明したいと考えていた”と報道した。
また講話条約発効に際して天皇が皇居前で読み上げる「おことば」(1952年5月3日)の中に「どうしても反省という言葉を入れたいと」として、田島長官が案文を起草したことも伝えた。そうした天皇の反省の表明は当時の吉田内閣によって阻まれた経過も明らかにされた。張作霖爆殺(1928年)や南京事件(1937年)についても反省の思いが断片的に語られてはいるが、天皇自身は何らの手を打つこともなかった。
 もし天皇の悔恨や反省が事実であり、講和後の早い時期に明らかになっていれば、「自衛のための戦争だった」、「アジアの解放のための戦争だった」など誤った「歴史認識」は糺され、戦後史が異なった展開となっていたとも考えられる。改めて国民的論議の必要がある。
30本以上放送されたテレビの終戦特番は日本国民の苦難に関する番組のみであった。いずれも貴重なテレビ作品ぞろいであったが、中国、韓国はじめ、東南アジア諸国民にどのような苦難を与えたかという歴史の記録を報道した番組は、NHKでは皆無であった。民放でただ一本放送されたのは「ある徴用工の手記より」(7/30映像19毎日放送)のみであった。
 現在深刻な問題となっている嫌韓報道も第二次大戦を巡る日本とアジアの正しい歴史の認識が欠如していることに原因がある。

赤旗ラジオテレビ欄コラム「波動」 190930

 
posted by media watcher at 21:19| Comment(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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