2010年03月31日

BBC、巨大化から事業縮小に転換、娯楽番組減らして報道番組強化? ラジオ2波削減、ウエッブ半減、スタッフ600人レイオフ

 隅井孝雄のメディア・ウオッチ
  No. 1004(通算189)、
 2010.03.31 

  BBC
、巨大化から事業縮小に転換、娯楽番組減らして報道番組強化?ラジオ2波削減、ウエッブ半減、スタッフ600人レイオフ 


 世界一巨大な放送システムと言われる
BBCが新しい経営方針で事業縮小を打ち出した。
これについてマークトムソン会長は「量を減らし、質を高める戦略だ」と発言したと3日のBBCニュースは伝えた。拡大路線は20年前からの政策だったが、今回この方針を全面転換したと言えるだろう。

33日のBBCニュースでこの事を知ったが、これは私にとっては驚きのニュースである。と同時にBBCを真似た経営方針を取り、拡大路線をとっているNHKはどう受け止めているのだろうか。

廃止されるラジオはアジア系向けのラジオ、そして若者向け音楽ラジオの6ミュージック。ウエブのページは予算14500万ポンド(204億円)の25%が削減され、ページは半減する。またアメリカ等海外からから輸入しているテレビ番組も20%削減する。その一方、ニュース、子供番組、ドラマは製作費が増えるとBBCは説明している。

経費削減提案には、スポーツ放送権に上限を設定する、コメディー番組、バラエティー番組を削減する、海外からの番組購入費を20%減らす、などが含まれているほか、国際放送BBCワールドの出版事業からの撤退もうたわれている。人員削減は600人。

BBCの年間予算はおよそ52億ポンド(7324億円)、その内70%にあたる36億ポンド(5073億円)が受信料収入だ。今回の提案では年間6億ポンド(845億円)の削減となる。今年六月保守党の反対を押し切る形で年3ポンド(422.5円)の受信料値上げが行なわれたばかり(年額受信料は142.5ポンド、265円)。デジタル移行がせまって入ることが大義名分となった。しかし景気後退のあおりで民放の広告収入が激減している事から、経済界にはBBCへの風あたりは極めて強い。

5月に予定される選挙で政権交代の可能性もあるため、ブラウン政権もBBCも批判の矛先をかわそうと経費削減を打ち出したものと見られている。その一方新しい合理化案は文化人、出演タレント、放送労組等から強い反発も出ている。

監督機関のBBCトラストは3ヵ月間視聴者の意見等を調査するとしているため、今回の2010年度予算は5月にならないと確定しない。

 

http://www.guardian.co.uk/media/2009/mar/19/bbc-budget-cut-mark-thompson

 
posted by media watcher at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 隅井孝雄のメディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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